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夕陽の空に。第二話

[388]  亜紀  2006-08-02投稿
夏休みが終わって、またいつもの日常が戻ってきた。
学校の授業に出て、休み時間や放課後には友達と楽しく普通に過ごす、月・火・木曜日。
学校の授業に出て、休み時間には友達と楽しく過ごし、放課後は友達に習い事があるといって、本当はこっそりタクヤの家に行ってHして帰る、水・金曜日。
そして、塾帰りのタクヤを見かけて胸が苦しくなる、土・日曜日。
いつもと同じ日常だ。

今日は週末明けの月曜日。楽しく普通に過ごす日だ。
友達と女子トイレに向かう途中、すれ違った女子からきつい香水の匂いがした。すぐに隣のクラスの下田彩貴(シモダサキ)だと解った。
ウチの学校でサキのコトを知らないヤツは居ない。 派手な容姿に、キツイ性格、そして何より、男だったら誰でもいい猿よりオープンな下半身。
サキの後ろにはいつも、異性絡みの悪い噂が付いてくる。でもそれはハシからハシまで全部真実。 『史上最凶(狂・強)のヤリマン性悪女』人は彼女をそう呼ぶ。
でも、ハブられてるわけじゃない。周りはいつも、サキのおこぼれに有り付こうとする馬鹿な女達でいっぱい。
なにより、だまされるバカな男がいつもサキの周りに群がってる。
そんな集団を横目で見ながら、女子トイレの入り口で立ち止まったユカリが言った。『アイツらもバカだよねー、サキにどんな病気、感染されるかも分からないのに。』
ユカリはアタシ達のグループの中で一番の噂好きだ。ユカリの噂は何故か信憑性があり、それ真実である場合も、結構ある。
でも、今のは明らかにギャグであることがわかった。
『ホント!ってか、今度は三年の斎藤先パイと一年の小林くんダブルで持ち帰りだって!アイツ何考えてんだろ?マジありえねぇーっ!!』
続けて里佳(リカ)が言った。リカはムードメーカーで、いつも人に合わせて場を盛り上げてくれる。

女子トイレの中に入って行く時にもう一度、廊下で話し込んでいるサキを見た。
笑っているサキの姿を見た。アタシはサキが嫌いだ。
それはサキが『史上最凶のヤリマン性悪女』だからじゃない。 サキが、アタシの世界一愛してるタクヤの『世界一愛してる人』だからだ。

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