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アランバル7

[372]  ユータ  2006-08-03投稿
「な、なんだ!?」まえのめりになり、倒れかけそうになるところを踏ん張ると、ユータを見ようとした。「!?」三体のゴブリンがユータに襲い掛かっていた。たった一本の剣ですべて受け止め、払いのける。「敵か!?」ようやく状態を理解して、腰のサーベルを抜きはなつ。「いまこそ!我が剣の錆と−ぐはっ」せっかく格好つけていたのに、ゴブリンの雄叫びに邪魔されてしまった。
「ええぃ!登場シーンからイイトコないんだぞ!」
好きだらけの胴体を一気に切り裂くと、ユータに加勢した。
ブンッ?…すか…「おっかしいなぁ…だぁぁ!」攻撃をかわしたり、受けたりはできるのだが、攻撃がなかなか当たらない。
「何してるんだ!」もう一体に剣を突き刺しながら、フドウが言った。
「あぁ!もう!」ユータは剣を鞘にしまうと、右手をつだした。「嬰風の風よ…空を舞たまう風よ…我が腕に宿りて大気を切り裂け!」左右の拳に風が集まる。
「うぉらぁ!」腹に一撃、そして顔面を一撃。
大気の刃に切り裂かれて、ゴブリンは動かなくなった。
ひゅっと刃を振って鞘にしまう。「ユータ…君は剣士だよね」髪をかきあげながらフドウは尋ねた。ユータは頷きながら、ゴブリンの毛皮を剥ぎ取った。

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