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チンゲンサイ。<24>

[462]  麻呂  2009-10-04投稿

思わず“ユウ”と叫びそうになったが、躊躇した。


ここは、敵に親子だと知られない方が、やりやすいと考えたからだ。


実はこの時、俺の脳裏に、ある名案が浮かんだのである。



『カンパ?!何のカンパだい?!

俺も困っている人を見ると、放っておけない性分でねぇ。』

そう言いながら、胸ぐらを掴まれているユウに視線を向けると、


ぐったりとうなだれていながらも、俺の存在に気付いている様子であった。



『俺らのダチがバイクで事故ってよォ。
その修理代をカンパしてやろうゼって話サ。

美しい友情だろう?!

ヒャハハハハッッ!!』



その男が、デカイ口を開けて笑った瞬間、俺にチャンスは訪れた。


俺は、自分のはいていた靴下を脱ぎ、


その男の口に押し当てた。



『グッ‥グハアァァァッッ―――』


男は、ユウの胸ぐらを掴んでいた手を離し、もがきだした。


『てめぇ!!仲間にな‥何をしやがる!!』


それを見ていた別の男が、俺に殴りかかろうとしたその時、

俺は、もう1枚の靴下を、その男の口元へ押し当てた。



『グッ‥グホッッ!!』


男は、一瞬にして、その場へ倒れ込んだ。


その様子を見ていたユウに、俺は、めくばせをした。


――イマノウチニニゲルンダ――


そう――


脳裏に浮かんだ名案とは、


俺がこうしてヤツらを挑発させている間に、ユウを逃げさせようと言う作戦だ。

既にボコボコに殴られていたユウが、


何とかヤツらの目の届かない場所まで逃げ切ってくれれば、

俺にとって、この作戦は大成功なのだ。


『おもしれぇ。

このオッサン、なかなか楽しませてくれるじゃねーか!!』

3人目の男が背後から俺を狙っていたとは、気付かずに、


振り返った俺は、もろにパンチを食らった。


その一発が、かなり強烈で、俺は体を地面に叩きつけられ、

意識を失いかけた。

ダメだ!!


今、意識を失う訳にはいかない!!


まだ、ユウが逃げ切れていないはず。


もう少し、時間を稼がねば――

感想

  • 23412: 揚羽:靴下ですか? [2011-01-16]
  • 23414: 臭そうです?緊迫したシーンなのにこんなコメントでスマン? [2011-01-16]
  • 23416: 揚羽でした? [2011-01-16]
  • 23434: 〜お詫びと訂正〜 挑発させている間に→挑発している間に [2011-01-16]
  • 23438: あはは?揚羽さんからのコメント嬉しいです? [2011-01-16]
  • 23439: 私って本当は、こういうヤツなんですよ(笑) [2011-01-16]
  • 23440: 現在、たくさんの実力派お笑い芸人の方がいらっしゃいますが、 [2011-01-16]
  • 23441: 志村けんが大好きですし(笑) [2011-01-16]
  • 23442: 基本的にお笑い、下ネタ大好きです(笑) [2011-01-16]
  • 23443: あまり言うと誤解されるからやめとこ?もう遅いって? [2011-01-16]
  • 23709: 揚羽脳に一番にコメントするくらいだから(笑)おっと失礼? [2011-01-16]
  • 23713: うんッッ? [2011-01-16]
  • 23862: (?_?)分かんないです? [2011-01-16]

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