「なるほど〜元の体をこの指輪に宿してこっちの世界に逃げてきて、自身を指輪に変えこの世界にテレポートしたわけ」

なるほどこういうわけだったのか〜信じられないがこれが現実に起こってるわけだ。

「ちょっとさっきの質問に答えなさいよ!」

「ま、そんなに焦らないで…あなた達のことは、だいたいわかったから」
「え〜と…どこから話していいかわからないけど順に話していくわね。まず、私はその指輪さんと同じ世界から来たこの地方の安全管理を任された者なの」
「安全管理？　もしかしてあのディアーガとかいうのに関係しているの？」ベッドに横たわりながら質問した。

「そう私は、雄君がいうとおりディアーガとこの世界の人間の接触を防止させることが仕事なの。」

「んじゃ〜ヘレーナさんやこの子がいた世界って？」もう一つの世界については、指輪に出会ってからずっと気になっていた。

「私がいた世界は、この世界と同じような世界なの。ま、パラレルって関係者は呼んでるんだけどね。パラレルは発展した世界で科学技術が進化し、様々なことが科学的に証明されているの。それに、パラレルの住人は特殊な遺伝子を持った人が多くて身体能力なんかが発達していて、中には特殊な力を使える人だっているのよ。魔法だって使える人もいるのよ。指輪の彼女もその一人ね。しかも、武器召還師だなんて…そういえば指輪さんについてまだ何もきいていなかったわね」すると、指輪から反応があった。

「私の名前は、アイリ・ルバイヤていうの。こっちに来る前まで武器召還師としてディアーガを討伐する修行を積んでいたの。パラレル安全管理局で働くために…でもある日、私はある罪を犯してしまい長い間刑務所へ。その間にディアーガによる武器召還師が襲撃される事件が多発した。その事件で私の家族や仲間は全員殺された。刑務所から解放された時にはもうすでに、私しか武器召還師は生き残っていなかった。」
「そして私もディアーガに追われて致命傷を負いやむおえずこっちにきたわけ」


「嫌なことを言わせてしまったわねごめんなさいね。では、あなた達が遭遇した者について説明していくね。」

「あれは、ディアーガではなくディアミックていうの」

「ディアミック？」そんなの聞いたことないわよ。

「長い間刑務所にいたんだから知らなくて当然よ」

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