携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 秘密の両手?

秘密の両手?

[510]  七海  2005-11-27投稿
━━教室の匂いも、みんなとの写真も、教科書の落書きも。翔太との傷も…全部をこの両手に入れようとすれば、きっと溢れる。それでも、翔太の両手を借りて、みんなの両手を借りて溢れさせたくない。壊したくない想いばかり…

━━『翔太!子供の名前、考えた!?』

『━━先生方。そしてお父さん、お母さん。今まで本当にありがとうございました。僕達は今日でこの高校を卒業します。きっと、退学にならずに僕が卒業できるのは、どんな時も本気だった先生方のお陰。優しく見守ってくれた薫のお陰。そしていつも僕を一番に思ってくれた、大切な、恋人の存在のお陰。そう、思います。みなさんと出会えたのは運命です。偶然ではありません。僕が先生方の教え子になるのは前から決まっていたことです。僕がみんなと同じクラスで居られたのは、ずっと前から決まっていたことで。僕が薫の子供になることは、僕が産まれる前から決まっていたこと。それで、大切なお前と、一緒に居たいと思う気持ちを持てるのは、ずっと前から神様が決めていたこと。僕は信じてます。まぁ、色々と悩んだり腹立ったりもすると思います。それでも僕は、大好きな右手の傷と左手の薬指だけは守って生くとここに誓います。』

━━『考えたけど、秘密…。やっぱ、秘密あった方が楽しいから。でも今日の夜に教えてやる。』

二人だけの秘密を増やして生きたい。

   おわり

『秘密の両手』読んで頂いてありがとうございます。大切な作品が皆様の目にとまった事を嬉しく想い、これからも沢山の作品を書いて生きたいと思います。
 本当にありがとうございました。

感想

感想はありません。

「 七海 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス