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アキ 11

[221]  ゆう  2009-10-06投稿
「アキ、最近付き合い悪くない?」
ゆかが甘えたように俺の腕に絡みつきながら言った。

「そんなことないだろ」俺はそっけなく答えた。


ゆかは高校の時に関係を持った女のひとり。

地元を離れて、他の女とは自然に連絡を取らなくなったが、ゆかは俺と同じ上京組だった。

大学に入学して、しばらくした頃、偶然に会った。

それから関係がまた続いている。


「ねぇ、この間水族館で一緒だったおばさん誰?」
「誰でもいいだろ」
「別にいいけどね。アキとこうしてられれば…

ゆかが唇を重ねてくる。


最近、ゆかを抱きながら、いつも透を想っていた。

透の…
透は…
透が…
透なら…






「…トールって、あのおばさん?」
ゆかが下着をつけながら聞いてきた。
「は?なんで名前…」
「ヤってる最中にアキが名前呼んでたんじゃん。」
「…マジ?」

やべぇ…。俺、重症だ。
「珍しいね。アキがそんなに入れ込んでるなんて」
「別に入れ込んでねーし…」
「あれ?顔、赤くない?」
「赤くねーし!」

なんか弱みを握られたみたいで、恥ずい。

「アキ、可愛い」
俺をおちょくるように、ゆかが言った。

「でも、ゆかアキとヤルの好きだから、この関係なくなるのは嫌だからね?」
「……」

ゆかは屈託のない笑顔で俺にキスした。





続く

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