知ってるよ。?
知ってるよ。
あたしがいくら期待しても
その期待が報われることはないこと。
でも、あなた知らないでしょ。
あたしはそうわかっていても
あなたと手を繋いで歩ける日を
夢見てしまうこと。
――…?…――
今日の授業は、何もかもが右耳から左耳へ通り抜けるだけだった。
『明日の朝…どうしよう…』
真っ白なノートをガリガリとシャーペンで黒く塗り潰しながら
あたしは鈴木くんの言った"良いこと"を考えていた。
『………いいことあるよ。って…まさかお付き合いのお知らせじゃないだろうな…』
あたしは最悪のパターンを想像しながらノートを塗り潰す。
『いや…でも、鈴木くんが泉先輩を好き、ってことをあたしが知ってるなんて本人に言ってないし…』
お付き合いの報告ではなさそう。
じゃあなに?
なんなの!?
――――――『わかんないよーッッ!』
あたしはとにかく叫んだ。
『俺に言われても。』
ゆうたが苦笑いしてる。
『…いいことって…なんだろう。』
『お前鈴木のどこが好きなわけ。』
『なっなんでそんな話しになるの?』
『気になるから。』
ゆうたは、いつになく真剣な顔で答えた。
そんな顔で言われたら、逃げられないじゃん。
あたしは渋々答える。
『……すごい頑張りやさんなんだ。鈴木くん。』
今は野球部でレギュラーの位置にいるけど、それまでの鈴木くんの練習は並大抵じゃなかった。
『毎日いっぱい素振りしたり、ひとりでマウンド平したり、投球の練習なんかこっちが飽きるほどやってたんだぁ。』
弱音吐いてるとこなんか一回も見たことない。
『そんな頑張ってるとこたくさん見せられたら、惹かれちゃうのも無理ないでしょ?』
あたしが笑って話してるのに、ゆうたはまだ真剣な顔で聞いてる。
からかわないのかな。
『……ゆうた、聞いてる?』
『聞いてる。』
『…いつもみたいにからかわないんだね。』
チラッとゆうたの顔をのぞきこんだら、
『なんだよ、からかってほしいの?』
と、いつものいじわるな笑顔でゆうたが笑った。
あたしがいくら期待しても
その期待が報われることはないこと。
でも、あなた知らないでしょ。
あたしはそうわかっていても
あなたと手を繋いで歩ける日を
夢見てしまうこと。
――…?…――
今日の授業は、何もかもが右耳から左耳へ通り抜けるだけだった。
『明日の朝…どうしよう…』
真っ白なノートをガリガリとシャーペンで黒く塗り潰しながら
あたしは鈴木くんの言った"良いこと"を考えていた。
『………いいことあるよ。って…まさかお付き合いのお知らせじゃないだろうな…』
あたしは最悪のパターンを想像しながらノートを塗り潰す。
『いや…でも、鈴木くんが泉先輩を好き、ってことをあたしが知ってるなんて本人に言ってないし…』
お付き合いの報告ではなさそう。
じゃあなに?
なんなの!?
――――――『わかんないよーッッ!』
あたしはとにかく叫んだ。
『俺に言われても。』
ゆうたが苦笑いしてる。
『…いいことって…なんだろう。』
『お前鈴木のどこが好きなわけ。』
『なっなんでそんな話しになるの?』
『気になるから。』
ゆうたは、いつになく真剣な顔で答えた。
そんな顔で言われたら、逃げられないじゃん。
あたしは渋々答える。
『……すごい頑張りやさんなんだ。鈴木くん。』
今は野球部でレギュラーの位置にいるけど、それまでの鈴木くんの練習は並大抵じゃなかった。
『毎日いっぱい素振りしたり、ひとりでマウンド平したり、投球の練習なんかこっちが飽きるほどやってたんだぁ。』
弱音吐いてるとこなんか一回も見たことない。
『そんな頑張ってるとこたくさん見せられたら、惹かれちゃうのも無理ないでしょ?』
あたしが笑って話してるのに、ゆうたはまだ真剣な顔で聞いてる。
からかわないのかな。
『……ゆうた、聞いてる?』
『聞いてる。』
『…いつもみたいにからかわないんだね。』
チラッとゆうたの顔をのぞきこんだら、
『なんだよ、からかってほしいの?』
と、いつものいじわるな笑顔でゆうたが笑った。
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