スラム part74
「賢ちゃーん!!急げ。あと30秒!!」
賢之助の動きが早くなる。今の両者のポイントは有効1つずつ。
時間はもう、残っていない。
賢之助の動きが一瞬止まった。
すかさず相手が技をかけにくる。
さすがに相手の井口は強い。
市瀬と同じ二年生だが、有名な選手で、副将をまかされている。
賢之助が技にかかりかける。
内股だ!!
相手が振り上げた足が賢之助の内腿を狙ってくる。
ヒュッ!!
井口の内股が空を切った。井口が一瞬、驚きの表情を見せる。
賢之助の内腿をとらえるはずの足が内腿にあたることなく、賢之助の横に振り上がっている。
内股すかし(内股でとらえられる足を抜き、逆に相手を投げる返し技)だ!!
「イッタァー!!!」
本山柔道部全員が声を上げた。
井口が宙を舞い、畳に叩きつけられる。
バァン!!
「マジかよ。」
修二の口から言葉がもれた。
井口。
凄まじい選手だ。
審判の声はあがらない。
投げられた瞬間、きれいに投げられるはずの井口が体をひねり、かわした。
ポイント1つなかった。
「ビイィィー!!」
試合終了のブザー音。
引き分けだ。
「礼。」
両者、礼の済ませ、賢之助が戻ってきた。
「悪い。勝てなかった。」
賢之助が言った。
「つないでくれてありがとな。あとは…」
「修二にまかせた!!」
悠が修二のセリフを奪った。
「俺のセリフだろ!とるなよ!んじゃ、行くわ。」
そう言って修二は試合畳に向かった。
これで決着だ。
賢之助の動きが早くなる。今の両者のポイントは有効1つずつ。
時間はもう、残っていない。
賢之助の動きが一瞬止まった。
すかさず相手が技をかけにくる。
さすがに相手の井口は強い。
市瀬と同じ二年生だが、有名な選手で、副将をまかされている。
賢之助が技にかかりかける。
内股だ!!
相手が振り上げた足が賢之助の内腿を狙ってくる。
ヒュッ!!
井口の内股が空を切った。井口が一瞬、驚きの表情を見せる。
賢之助の内腿をとらえるはずの足が内腿にあたることなく、賢之助の横に振り上がっている。
内股すかし(内股でとらえられる足を抜き、逆に相手を投げる返し技)だ!!
「イッタァー!!!」
本山柔道部全員が声を上げた。
井口が宙を舞い、畳に叩きつけられる。
バァン!!
「マジかよ。」
修二の口から言葉がもれた。
井口。
凄まじい選手だ。
審判の声はあがらない。
投げられた瞬間、きれいに投げられるはずの井口が体をひねり、かわした。
ポイント1つなかった。
「ビイィィー!!」
試合終了のブザー音。
引き分けだ。
「礼。」
両者、礼の済ませ、賢之助が戻ってきた。
「悪い。勝てなかった。」
賢之助が言った。
「つないでくれてありがとな。あとは…」
「修二にまかせた!!」
悠が修二のセリフを奪った。
「俺のセリフだろ!とるなよ!んじゃ、行くわ。」
そう言って修二は試合畳に向かった。
これで決着だ。
感想
感想はありません。
「 やいち 」の携帯小説
スポーツの新着携帯小説
- ベースボール・ラプソディ No.69
- ベースボール・ラプソディ No.68
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。No.5 登場人物紹介
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。