白黒ー其ノ肆
女は語った。
その後、ずっと彼の事を見ていたこと
彼がいつも行く時間に合わせて学食に行っていたこと
彼の家までこっそりついていったことがあること
住所ハ、ワレテル…?
「それは告白?」
「ええ。そのつもりだけど?」
女は頬も赤らめずに、さらりといった。
一応、初メテダッタンダケドナ…
ふらりと風がふく。女が彼の方を向いた。
「さて、それじゃあそろそろ行く?」
「いいのかい?」
彼も女の方を向いた。
「よくないわ。もう少しこちらの世界で貴方を観察していたい。でも貴方がこの世界を離れるならついていくしかないでしょう?」
女は、白い、切ない声で、しかし、穏やかに呟く。
「そうかい。」
彼は一瞬うつむくと、また彼女のほうをむいた。
「なら、もう少しこちらに居ようかな。」
「え?」
女は少し驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。
「そう、ありがとう。でも、私もあちらの世界には興味があるの。そうね、半年、あと半年待って。」
「わかったよ。」
彼は微笑みながらこたえ、最後の疑問を口にする。
「ところで君の名前は?」
その後、ずっと彼の事を見ていたこと
彼がいつも行く時間に合わせて学食に行っていたこと
彼の家までこっそりついていったことがあること
住所ハ、ワレテル…?
「それは告白?」
「ええ。そのつもりだけど?」
女は頬も赤らめずに、さらりといった。
一応、初メテダッタンダケドナ…
ふらりと風がふく。女が彼の方を向いた。
「さて、それじゃあそろそろ行く?」
「いいのかい?」
彼も女の方を向いた。
「よくないわ。もう少しこちらの世界で貴方を観察していたい。でも貴方がこの世界を離れるならついていくしかないでしょう?」
女は、白い、切ない声で、しかし、穏やかに呟く。
「そうかい。」
彼は一瞬うつむくと、また彼女のほうをむいた。
「なら、もう少しこちらに居ようかな。」
「え?」
女は少し驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。
「そう、ありがとう。でも、私もあちらの世界には興味があるの。そうね、半年、あと半年待って。」
「わかったよ。」
彼は微笑みながらこたえ、最後の疑問を口にする。
「ところで君の名前は?」
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