堕天使 (紗弥佳・18歳の時の詩)
少年時代しか愛せない
そんな大人になりたくなくて
今だけを楽しく生きる
そればかりを考えていた
懐古主義って
なんだか悲しくて
取り残された抜け殻みたい
小さな頃とった蝉の抜け殻
何だか似ている
そんなものを愛おしく思って
ずっととっておくなんて
馬鹿げている
思い出は
感傷的に美化されるもの
今の自分を愛せる
そんな大人になりたくて
過去を簡単に捨て去って
淘汰することを覚えた
快楽主義って
なんだか惰性だけれど
珈琲の底に溶け残った砂糖
嫌になるほど甘美なもの
堕ちていくのも悪くない
そんな風に愛おしく思って
気怠く日々を流していく
馬鹿げているって
みんな言うけれど
価値観という眼鏡はひとつじゃない
明日も明後日も
退廃的に甘美に惰性に
流れていけばそれでいい
つまらない大人にはなりたくないから
そう思って不思議な顔をして
毎日を気怠げにため息をついて
鼻で笑いながら過ごしていた
自分が堕天使だと信じていたあの頃
そんな大人になりたくなくて
今だけを楽しく生きる
そればかりを考えていた
懐古主義って
なんだか悲しくて
取り残された抜け殻みたい
小さな頃とった蝉の抜け殻
何だか似ている
そんなものを愛おしく思って
ずっととっておくなんて
馬鹿げている
思い出は
感傷的に美化されるもの
今の自分を愛せる
そんな大人になりたくて
過去を簡単に捨て去って
淘汰することを覚えた
快楽主義って
なんだか惰性だけれど
珈琲の底に溶け残った砂糖
嫌になるほど甘美なもの
堕ちていくのも悪くない
そんな風に愛おしく思って
気怠く日々を流していく
馬鹿げているって
みんな言うけれど
価値観という眼鏡はひとつじゃない
明日も明後日も
退廃的に甘美に惰性に
流れていけばそれでいい
つまらない大人にはなりたくないから
そう思って不思議な顔をして
毎日を気怠げにため息をついて
鼻で笑いながら過ごしていた
自分が堕天使だと信じていたあの頃
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