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無題 (紗弥佳・19歳の詩)

[317]  紗弥佳  2009-10-08投稿
煙とじゃれあう午前四時
蒼く白く朝と夜の間に漂う
紅の水が喉を潤す
約束は無い
唯君を想う私の
一人芝居


彷徨うほどに
堕ちていく
そうやって繰り返して
近づいてみたり
突き放してみたり

何が欲しい
何もいらない
何が分かる
何も分からない

知ったかぶり
可愛いものね
哀しくていとおしい
戯れだもの

君が欲しいわけではなく
君が分かるわけではなく

君の影に抱かれていたいだけ

影に焦がれているだけ

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