携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> DRAGON LOVER 48

DRAGON LOVER 48

[334]  木村蜜実  2009-10-12投稿
「おい…まさかこのまま突破すんのか?」
不安なのはわかる。死神が僕の裾を引っ張りじっと見る。

「当たり前だろ?他にど〜しろってゆうんだよ。」

「…いや、……いいか〜突破しちゃえ〜♪」
死神も開き直り、いざ王の城へ!!

………と思ったが。

「ざっと千人くらいいないか??」

「あんなにいんのか…?オシッコちびりそう…。」
圧倒的な数に足が震える。

ここでビクついても仕方ない!!

「よっしゃ!!行くぜ!!」

「あっ!!待て待て!!」
グッと僕の足を引っ張り止める。
僕は思わず転ぶ。

「痛ぇなっ!なんだよ!!」

「ここは俺に任せてくんない?」

「へっ?お前あんな大勢相手に出来んの?」

「まぁ…見てろ…。」
死神の目つきが変わり、地響きがする。

今までにない、とてつもない魔力…。

死神の本性…。

僕は身震いがした。
あんな弱そうな死神なのに…。
鬼のような目つき…。
これなら…
あんなザコは一瞬にして消せるだろう…。

首斬りの鎌を2回ほど振り回す。
下級戦士は1人だけ残り、あとはみんな消えた。

(す…すげぇ…。)
もしかしたら、死神は僕より強いんではないか。
そう感じた…。

死神は残った1人を捕まえて

「おい!!ペンドラゴン達はどこにいる。話せば見逃してやろうか…?」

「死神…。俺が話した所で、もう遅い…。あとはケルベロスを捕らえるのみ…。」
(なんだ…?俺を捕らえる…?)

気配を感じて後ろを振り向く…。

「ハーン!!逃げろ!!」
死神が叫ぶ。
秀明が後ろに立っていた。
体が動かない…。

(クソっ…。金縛りか…。)

「ヤットダ…。コノ時ガキタ…。私ノ復讐ノ時ガ…。魔界人達ヨ…。コノ無念ヲ思イ知レ…。」

(やっぱ操られてんだな…。体さえ動けば…。)
僕は必死に動こうとする。
だが、思うようにいかない。

「ハーンから離れろ!!」
死神は鎌を突き付ける。

「バカナ死神…。私ガヤレルカ?コノ体ヲキズ付ケラレルカ?秀明ノ体ヲ…。」
奈々の父と思われる声は、無表情の秀明の口からべらべらとこぼれる。

このままでは、2人共やられてしまう…。

感想

感想はありません。

「 木村蜜実 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス