DRAGON LOVER 49
死神はしばらく黙り込み考えている。
「鎌ヲドカセ。ケルベロスガドウナッテモイイノカ?」
秀明がそう言うと、死神は鼻で笑った。
(…?…なんだ?頭おかしくなったか…?)
「アハハハ!お前にケルベロスはやれないだろ?」
「ナッ…!ナンダトッ!」
今まで無表情だった顔が一瞬怯んだ。
「お前にケルベロスはやれないと言ったんだ。もちろん…この俺もね。」
勝ち誇るように断言した死神は鎌を振り下ろした。
何のためらいも無く。
そして、僕の金縛りも解ける。
「なに…何やってんだよお前はっ!どーすんだよ!奈々に…何て言えばいいんだよ…。」
僕の瞳から涙が溢れだす…。
心臓はバクバクして吐き気が込み上げる。
ためらいも無く、鎌を振り下ろした時の死神の顔が目に焼き付いて離れない…。
死神の本性がむきだしになった瞬間…。
「大丈夫だよ。それは秀明の分身だ。」
ケロッとした顔で僕を見下ろす。
「うそ…。」
「嘘ついてど〜すんだよ。俺が考えもしないで鎌を下ろすと思うか?」
確かにそうかも知れない。
あの時、秀明そのものなら死神は鎌を下ろさなかっただろう。
ふと横を見ると、秀明らしき人物はいない…。
やはりあれは分身だったらしい。
冷静に考える…。
死神は何故…分身だとわかったのか…。
「なぁ…なんでわかったんだ?分身って…?」
「秀明の妖力にしちゃ弱いし…。金縛りなんて、あいつの力なら俺にだってかけられるだろ?なのに俺はかからなかった。妖力が弱いから、1つの術しかかけられないんだよ。」
(こいつ…頭いいな…。)
「それに…奴らが狙ってるのはハーンだし…。」
チラっと僕を見てため息をつく。
「えっ?俺?」
僕は眉間にシワを寄せ、死神の顔を見た。
「そうだよ。なるべく無傷で手に入れたいんだよ。」
「何で?!」
気持ち悪い…。
胸の奥でそう思う…。
「奈々の父親は、お前達のその巨大な魔力が欲しいんだよ…。今後の為に。」
「お前達って…エリンもライアンもか?!」
僕は何が何だかわからず、死神に食ってかかった。
「…そうだよ。だから、早く助けないと…。」
険しい表情…。
事は深刻になってきてる。
早く助けないと…。
「鎌ヲドカセ。ケルベロスガドウナッテモイイノカ?」
秀明がそう言うと、死神は鼻で笑った。
(…?…なんだ?頭おかしくなったか…?)
「アハハハ!お前にケルベロスはやれないだろ?」
「ナッ…!ナンダトッ!」
今まで無表情だった顔が一瞬怯んだ。
「お前にケルベロスはやれないと言ったんだ。もちろん…この俺もね。」
勝ち誇るように断言した死神は鎌を振り下ろした。
何のためらいも無く。
そして、僕の金縛りも解ける。
「なに…何やってんだよお前はっ!どーすんだよ!奈々に…何て言えばいいんだよ…。」
僕の瞳から涙が溢れだす…。
心臓はバクバクして吐き気が込み上げる。
ためらいも無く、鎌を振り下ろした時の死神の顔が目に焼き付いて離れない…。
死神の本性がむきだしになった瞬間…。
「大丈夫だよ。それは秀明の分身だ。」
ケロッとした顔で僕を見下ろす。
「うそ…。」
「嘘ついてど〜すんだよ。俺が考えもしないで鎌を下ろすと思うか?」
確かにそうかも知れない。
あの時、秀明そのものなら死神は鎌を下ろさなかっただろう。
ふと横を見ると、秀明らしき人物はいない…。
やはりあれは分身だったらしい。
冷静に考える…。
死神は何故…分身だとわかったのか…。
「なぁ…なんでわかったんだ?分身って…?」
「秀明の妖力にしちゃ弱いし…。金縛りなんて、あいつの力なら俺にだってかけられるだろ?なのに俺はかからなかった。妖力が弱いから、1つの術しかかけられないんだよ。」
(こいつ…頭いいな…。)
「それに…奴らが狙ってるのはハーンだし…。」
チラっと僕を見てため息をつく。
「えっ?俺?」
僕は眉間にシワを寄せ、死神の顔を見た。
「そうだよ。なるべく無傷で手に入れたいんだよ。」
「何で?!」
気持ち悪い…。
胸の奥でそう思う…。
「奈々の父親は、お前達のその巨大な魔力が欲しいんだよ…。今後の為に。」
「お前達って…エリンもライアンもか?!」
僕は何が何だかわからず、死神に食ってかかった。
「…そうだよ。だから、早く助けないと…。」
険しい表情…。
事は深刻になってきてる。
早く助けないと…。
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