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recall project #9

[420]  ERROR  2009-10-12投稿
怜との出会いは小学校一年生の時だった。俺は小学生の頃からこんな感じで、自分から話しかけようとはしなかった。怜はそんな俺の初めてできた友達だった。
怜は俺とは違い、積極的な性格で社交的だった。だから怜の周りにはいつも人がいた。そんな怜が俺に声をかけてくれたことを今でも感謝している。
俺はいつも怜と行動を共にし、たくさん遊んだ。しかし、別れは突然やってきた。小学二年生の終わりに、怜は親の転勤で引っ越すこととなった。
怜との話に夢中になっていたとき、宮垣先生が帰ってきた。
「あっ、先生帰ってきた。じゃあね、かい君。」
そう言って怜は自分の席へ帰っていった。
先生は教室に入ると、全体を見渡してから教段に上がった。
「えー、では10分経ったのでホームルームを再開したいと思います。では説明会の時に出された宿題を提出して下さい。まず国語を後ろから集めてください、はい。」
先生のその声で、一斉に宿題を集める。そして順に数学、英語も集めた。
英語を集めるとき、俺は英語の宿題を見つけられない。少しして、俺は英語の宿題を家に置き忘れたことに気付いた。
黙ったままではまずいと思い、俺は正直に先生に宿題を忘れたことを伝えた。すると、先生の穏やかな態度は急変した。
「お前……宿題を忘れたのか?入学早々何甘えてる!社会ではそういう一つ一つの小さなミスが命取りになる。まだまだ子供だからと自分を甘やかすな!」
俺は説教をくらい、辺りが静まり返る。
「おい、今日宿題忘れた者、あとどれぐらいいるんだ?正直に名乗り出なさい。」
先生の言葉に数人の生徒が恐る恐る手を挙げる。更なる怒りの火の粉がふりかかるのを恐れているのか。
「お前達、何故正直に言いに来なかった?黙っていてもいずれ犯したミスはバレる。だが、その時間が遅いほど、そのミスに対処する時間が少なくなるだろ。隠しきれると思うな。……本来ならお前達のPPは没収だが、最初だから大目にみよう。だが、次はないと思え。お前達は他のクラスメートに遅れをとったんだ。必死で取り戻さないと後から後悔しても遅いからな。」
教室はしーんとしている。まさかあの穏やかそうな宮垣先生が……このようなことにすごく厳しいなんて……ここはとても生活態度には厳しいとは聞いていたが、さすが驚異の就職率を誇る清明学園。

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