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チャイルド・Love・ドリーム 前編

[394]  フェリス  2009-10-14投稿
ふと気づいたら、ぼくは近所の赤西公園の花畑で横たわっていた。赤や白や黄色の花の匂いがとてもスゥィートでぼくは何故かそこが居心地良かった。

隣に一人の女の子がやってきて、ぼくに話し掛けてきた。
「新一君、一緒に何処か遠い国へ行きましょ。」

その女の子はぼくと同じ小学校の三年一組の村田香織ちゃんだ。香織ちゃんはぼくの憧れの女の子だ。
まだ彼女とは二、三回しか口を聞いた事が無い。ぼくは、いつも遠くから彼女を眺めてた。まさかそんな女の子がぼくの隣に来て話し掛けてくるなんて。

「新一君、良い?わたしと手を繋ぐのよ。そうすれば、あなたとわたしは二人だけの世界へ行けるのよ。」と言い、彼女はぼくの手を取った。

するとぼくら二人は空へと浮かんだ。まるで、背中に翼でも生えるかのように。空の空気は冷たくすがすがしくとても気持ち良かった。
隣にスズメやインコやカナリアやハトなどの鳥が飛んでいる。

しばらくすると、下に山が見えてきた。山では猿やリスやウサギが走り回っていた。そして、海に出た。海では、たくさんのヨットの群れと、イルカがバチャバチャ跳ねて泳いでいる。それにクジラが潮を吹いている。
「新一君、良い?もうすぐ空の王国に着くのよ。そしてわたしたちはその空の王国で結婚式を挙げるのよ。」
そしてぼくと香織ちゃんは空の王国へと向かった。

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