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recall project

[438]  ERROR  2009-10-14投稿
説教が終わり、俺は席に返る。全く、あれほど怒られるとは思いもしなかった。
「じゃあ今から色々プリント配ります。大事なものもあるので無くさないよう。」
先生は何もなかったかのようにプリントを配りだした。内容は授業料のことや、保健的なもの、奨学金、緊急事の対応などだった。そして、先生はプリントの説明をしだした。「健康状態記入書」というものを明日必ず提出することと伝えられた。
(もう絶っ対忘れないからな。)
俺は心の中でそう誓った。
「次は皆もまだよく知らないと思うUSBのことを詳しく説明しますから、USBを持って来てると思うので出して下さい、はい。」
先生は一通り配布物の説明を終えた後、そう言ってまたプリントを配りだした。
プリントを手にすると、そこにはよくわからなかったUSB制度のことが書かれてあった。
「では、この学園の独自の制度であるUSB制度についてプリントに沿って説明します。この学園では、お金ではなくPPと呼ばれる物を使います。この学園内ではPPで物を取引してもらいます。そのPPをこの機械に電子化して貯めるんですが、PPは学園内の態度、業績等で増えたり減ったりします。だからさっきのようなことになれば当人のPPは減らされます、はい。」
先生がこちらを見たような気がしたが気のせいか……
「USBは一日の終わりに回収され、PPが精算されます。そして、一日の始まりに手渡されます。また、PPを生徒間で移動することも可能です。その場合、下の図のようにUSB同士を結合させて移動させて下さい。PPを売店などで使用するときは音声の指示通り操作してください、はい。」
(何となく制度はわかった。PPは金の代わりで、行いが悪いと事実上の罰金となるわけか……生徒から直接罰金を取るのはまずい。そこは清明学園はよく考えている。『金盗られたくなかったらイイ子でいろ』という学園からの威圧か……)
色々な考えが頭を巡った。だが、俺は考えた。
(それほどPPの持つ意味はないのではないか?)
PPは所詮学園内の擬似通貨。現金をPPに換金しなければ一円も盗られない。そして必要のあるときのみ換金すれば損をしなくて済む。
だが、そんな甘い考え等、ここでは通用しないということをこの後知ることとなる。

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