携帯小説!(PC版)

夢、

[204]  田中 孝典  2009-10-15投稿
「なんであんな夢…」僕は、小学5年生の時に同じクラスの女の子の夢を見た。夢の内容はこうだ、もともと仲の良かった女の子、秋元奈々。すごく明るく、活発な子、この秋元さんがすごく悲しそうに僕を見てこう言った「行きたくない…」そして僕の胸で泣きじゃくったのだ。なぜあんな夢を見たのかその時はまったく分からなかった。
それから、10日ほどしたある日、先生がみんなの前で、「みなさん聞いて下さい。今週いっぱいで秋元さんがお引越しのため転校する事になりました。」え〜 クラスのみんなはすごく驚いている。もちろん僕も例外ではない。だってその時はじめてあの日見た夢の意味が分かったからだ。仲がよかっただけの秋元さんそう今までは思っていたが、その日からすごく意識するようになってしまった。
今、思えば子供の頃の一週間は長い。それがその時の一週間は、子供ながらにすごく早く感じられた。そして転校当日。秋元さんは、いつものとても明るい笑顔で転校して行った。その日の夜、家の電話が鳴った。「はいもしもし成松です。」僕がでると、「秋元ですけどあきら君?」なんと秋元さんからの電話だったのだ。「う、うん俺だけど、どうしたの?」おもいきり緊張して声が裏返る。「あきら君とはすごく仲がよかったから最後にお話したくて…」話しがとぎれる。たぶん10秒ぐらい沈黙が続いたのだが、この時は10分ぐらいに感じられた。「でも、秋元さんが転校するとみんな寂しいね。」精一杯話してみる、「私も本当は転校したくないんだ…行きたくないよ〜」電話のむこうの秋元さんは、泣くのをこらえているのがすごく電話ごしでも分かった。僕は秋元さんを元気付けようと、「中学になったら、俺と一回デートしようよ」今思えばこの頃の僕はなんて勇気があったんだと思う。「ありがとう。じゃ私の事忘れないでね。」そう言って秋元さんは電話を切った。
それから月日はたち、僕は中学3年になっていた。なぜか分からないが一時期、道をはずれ悪い先輩などとつるむようになりこの頃の僕はかなり荒れていた。そんな頃にまた学校をさぼり街を友達と歩いていると、「あの娘かわいくね、」親友のたかしがそう言った。「あっ どの娘よ、」僕が見ると、その娘も僕を見ている。するとこっちにだんだん近ずいてくる。「タバコは大人になってから」はっきりいって驚いた。よく見てみると、秋元さんだった。

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