間違いletter 47
「大丈夫か…?」
彼女はまた笑顔になり
うなずく
だがその顔は辛そうだった
「無理に笑わなくていいから…
お願い、無理しないで」
それでもゆかは
申し訳なさそうに微笑んだ
彼女は俺に夢を追う勇気をくれた
だから俺も…
「ゆか…手術、うけよう」
ゆかの表情には驚きと不安が
浮かんでいた
「…ごめん、
手術のこと聞いた」
彼女は今にも泣き出しそうな顔で
俺を見つめる
「……俺も怖い…
毎日ゆかが
いなくなる恐怖に襲われてる
でも…もし、
その手術に少しでも
可能性があるなら…」
話を遮り
ゆかが俺の右袖を引っ張る
何か言いたそうに口を開くが
やはり声が出せない
もどかしさに顔を歪めた
「…わかってる
可能性が低いこと…
でもこのまま
ゆかが弱っていくのを
ただ見てるだけなんて…」
ゆかは表情を変えず
俺の袖を握りしめる
「俺はゆかともっと
いろんなことがしたい
一緒でかけたり
ライブにもきてほしい」
俺の心は決まってる
「…ゆかの病気が治ったら
一緒に暮らそう
それでずっとそばにいて」
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