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タイムカプセル 7

[316]  内田俊章  2009-10-16投稿
思い出 ?

 「ケンちゃん、有り難う!」

 亜紀は、謙介の優しさを感じて泣き止むと、礼を言った。

 「もう痛いところは無いか?」

 謙介が聞くと、亜紀は胸を押さえて言った。

 「ここも痛い!」

 謙介は、何も考えずに、亜紀の服をめくり、下着もめくった。

 亜紀は、恥ずかしがる事もなく、謙介の為すがままになっていた。

 「あっ!ここも赤くなっている」

 良く見ると、溝うちの上辺りが、赤くなっていた。

 謙介は、ハンカチに水を含ますと、軽く絞って、赤くなっている所に当てた。

 「キャッ、冷たい!」

 「ちょっと我慢してよ!直ぐに治るから」

 謙介は必死だった。

 亜紀が転んだのは“自分が追い掛けたからだ”と、責任を感じていたのだ。


 今思うと、必死だったとは言え“随分大胆な事をしたもんだ”と改めて思った。

 女の子の、しかも、同級生の胸を見てしまったんだから。

 “あの頃からだな。亜紀を、異性として意識して、初恋を感じたのは”

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