recall project #11
第三章 PPこそ権力
「では、次にそのプリントの裏を見て下さい。」
先生のその言葉に俺はそのプリントをめくる。そこに書かれていた大きな文字、それは
『地位制度−ポストシステム−』
(何だ?これは……?)
俺がこの文字の持つ意味を考えていると、先生が説明を始めた。
「これは皆知らないと思いますが、この『地位制度』は、クラスをPPの所持数によって4つのランクに分けるものです。ランクによって待遇が変化し、最高ランクのAは様々な特権もあります。逆にDランクだと、不利な立場を強いられることになります、そうです。」
背筋がゾッとした。地位制度……なんなんだ?高校内でこんなものが許されるのか?生徒の差別をこんなに堂々とするというのか……
「ランクはこのクラスでは、上からA5人、B15人、C15人、D5人と分けられます、はい。」
地位制度は認めざるを得ない。この学園に入ったからには、そのルールに従わなければいけない。俺が気になるのは地位制度によるランク毎の立場。必然的にPPを貯めないとこの学園での立場が低くなるということになる。そうなると学園生活をいい状態で過ごすのはほぼ不可能。いや、まだランク毎の待遇がどのようなものかわからないからそうとは言い切れないが、恐らくそうなるだろう。
地位制度なるものに、周囲の生徒も動揺を隠せない。この制度が示すもの、それは「PPこそ権力」ということ。
「では、今持ってるUSBを後ろから持ってきて下さい。明日また渡します。」
先生がそう言って、今日の授業はそれで終了した。怜が誘ってきたので一緒に帰ることに。
「もう、いきなり先生怒りだすから驚いたよ。かい君も大変だったね。」
「まぁ、自分に非があるから仕方ないさ。『明日必ず持ってきます』って言ってやっと許してくれたからよかったけど。」
そう、あの後先生に謝罪に行ったのだ。自分のしたことの愚かさにも気付いていたから。
<解説>
地位制度−ポストシステム−
…生徒を4つのランクに分ける。ランクによって待遇・立場が異なる。ランクは上からA・B・C・D、人数はそれぞれ40人クラスの場合5人、15人、15人、5人。クラス人数が変化した場合、A、Dの人数は固定し、B、Cの人数を増減し、調整する。
ランクAは様々な特権を与えられる。
「では、次にそのプリントの裏を見て下さい。」
先生のその言葉に俺はそのプリントをめくる。そこに書かれていた大きな文字、それは
『地位制度−ポストシステム−』
(何だ?これは……?)
俺がこの文字の持つ意味を考えていると、先生が説明を始めた。
「これは皆知らないと思いますが、この『地位制度』は、クラスをPPの所持数によって4つのランクに分けるものです。ランクによって待遇が変化し、最高ランクのAは様々な特権もあります。逆にDランクだと、不利な立場を強いられることになります、そうです。」
背筋がゾッとした。地位制度……なんなんだ?高校内でこんなものが許されるのか?生徒の差別をこんなに堂々とするというのか……
「ランクはこのクラスでは、上からA5人、B15人、C15人、D5人と分けられます、はい。」
地位制度は認めざるを得ない。この学園に入ったからには、そのルールに従わなければいけない。俺が気になるのは地位制度によるランク毎の立場。必然的にPPを貯めないとこの学園での立場が低くなるということになる。そうなると学園生活をいい状態で過ごすのはほぼ不可能。いや、まだランク毎の待遇がどのようなものかわからないからそうとは言い切れないが、恐らくそうなるだろう。
地位制度なるものに、周囲の生徒も動揺を隠せない。この制度が示すもの、それは「PPこそ権力」ということ。
「では、今持ってるUSBを後ろから持ってきて下さい。明日また渡します。」
先生がそう言って、今日の授業はそれで終了した。怜が誘ってきたので一緒に帰ることに。
「もう、いきなり先生怒りだすから驚いたよ。かい君も大変だったね。」
「まぁ、自分に非があるから仕方ないさ。『明日必ず持ってきます』って言ってやっと許してくれたからよかったけど。」
そう、あの後先生に謝罪に行ったのだ。自分のしたことの愚かさにも気付いていたから。
<解説>
地位制度−ポストシステム−
…生徒を4つのランクに分ける。ランクによって待遇・立場が異なる。ランクは上からA・B・C・D、人数はそれぞれ40人クラスの場合5人、15人、15人、5人。クラス人数が変化した場合、A、Dの人数は固定し、B、Cの人数を増減し、調整する。
ランクAは様々な特権を与えられる。
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