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旅の記憶(ハイパワー 7 )

[311]  ヒロ  2009-10-17投稿
八戸からまた高速に乗り、東京へ向かう二人。
帰りは疲れを考えペースを落として走る。
このペースだと余裕があるのか、ジャレ合う様に走る二人だが…
ブル、「若いな!」っと2速落として加速する。
聡は面白がって加速する…が、ブルの加速に付いていけない。
ブル、「ハ、ハッ!まだまだだな!」
聡、「クッソー、同じバイクなら負けねえのに!」
まあ、性能に差があると、このセリフが出るのだが、バイクを取り換えても、聡は負けただろう。
この二人の違いは腕と経験が違う。それに体力(持久力)にも差があった。
東北圏を抜け、宇都宮の三車線に入る頃には聡は疲れていて?バイクを走らせている?というよりは、?ハンドルにしがみついている?といった感じである。
行きのハイペースは何処へやら、蓮田での休憩では聡は弱音を吐いていた。
聡はうつむいて、「やっぱ、こんだけ走ると疲れますね、握力がもうないっすよ」
ブル、「まあ、もう少しだから頑張れ!」
うつむいたまま聡は「そうですね」
また走り出す…が、聡のペースは遅く、それに合わせて走るブルだが、「これが入り口だよ」バイクの?怖さ?も?楽しさ?も1日で、言葉ではなく?体感?で教えたのである。

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