スカバンburn!! 22 〜予感〜
その日の授業も終わり生徒達は
教室を出ていく
「みっきー
今日さ、昨日の反省会やって
いつもの場所で」
「いつもの場所?」
「あ、知らんよな
秘密基地みたいなとこがあんの
連れてくよ
あ、波音のとこ寄っていい?」
「…うん
あ、でも…あいつ…は…?」
光希はちらっと空席になっている
慶太郎の席を見た
「あいつ?ああ、慶太ね
もしかしてもう行ったんかなあ」
「忘れて帰ったんかも…」
「ああ、絶対そうやっ!
…ったく」
「…うち先行って言ってくるから
猛は波音ちゃんとこ
行きーや」
「え、でも…」
「じゃっまた後で」
光希は急いで教室を出て
階段を降り
ロッカーで靴を履き替えている
慶太郎を見つけた
「えっと…け、けいたろっ!!」
光希の声に慶太郎が振り返る
「…?」
「ぇっと…今日反省会やで
ちゃんと覚えてる?」
「ああ、忘れとったわ
ありがとう」
靴を履き終え慶太郎は
さっさと出て行こうとする
「あ…まって!!!
うちさ、そのいつもの場所とか
知らんねん…
だから…連れてって?
それにうち電車通学やから
自転車ないし…」
「別にええよ」
表情を変えることなく
慶太郎は答えた
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