GOAL…LAN OVER!下
GOAL…LAN OVER!下
その後春風は暫く黙っていたが、急に立ち上がると叫んだ。何だかデジャウだ。
「わかった!敬一には信じる心が足らんのだ!」
「はあ?」
僕は心からの疑問を投げ掛ける。
「信じる心って…何処かの熱血教師じゃあるまいし…」
ド○ゴン桜とか。
ドラ○もんの先生とか。 金○先生とか。
銀○先生とか。
嫌、最後のは違うだろ。「敬一はもっと悩みを人に打ち明けてもいいと思うよ? 自分の中だけで抱えてるというか…。周りを信じなよ。何とかしてくれるからさ…多分」
打ち明ける?
悩みを、僕が?
頭の中が混乱して来る。『周りを信じなよ』
僕は今まで、周りを信じていなかったわけ?疑心暗鬼って奴か?
「嫌あ…違う気がしなくもなくない」
「どっちだよ!」
突っ込みながら僕は考える。
…周りに、悩みを言っていい…?
パリン。
その時、何かが割れる音がした。
…僕の心の壁の音か?
しかし、だった。
パリン。
パリン!
まだ音は鳴っている。
「うわ。携帯鳴ってるし。あー…もしもし?」
着メロかよ!紛らわしい音にすんなバカ!
「ん―…。えっ? 今からかい。ふざけんなー。私の休日どうなる」
春風は電話を思い切り、叩き付けるように切る。
「…誰から?」
僕は恐る恐る聞いた。
春風は応える。
「咲智から! 奴め、締め切りを1週間延ばすと言ったハズなのに、今日だと言いやがった! 御蔭で私のウララ〜ウララ〜の春の休日が台なしだよ!」
嫌、訳わからないから。 春風は立ち上がる。
「じゃ、私、行くから」
そして、一呼吸置く。
「来る?」
僕は頷く。
春風はにぱっと笑った。「新聞作り、学校でやるんだ。何かムードが出るらしい。咲智の趣味はわからないなあ…」
学校!?
春風が手を伸ばして来る。
「明日になりましたから、学校へ行きましょう」
…悩みは全て取れてないかもしれない。でも、僕はいざという時、相談出来る相手が2人もいる。…今のところは、だけれど。
僕は迷わず、春風のその手を取った。
その時だった。
暖かい、春風が吹いた。
END
その後春風は暫く黙っていたが、急に立ち上がると叫んだ。何だかデジャウだ。
「わかった!敬一には信じる心が足らんのだ!」
「はあ?」
僕は心からの疑問を投げ掛ける。
「信じる心って…何処かの熱血教師じゃあるまいし…」
ド○ゴン桜とか。
ドラ○もんの先生とか。 金○先生とか。
銀○先生とか。
嫌、最後のは違うだろ。「敬一はもっと悩みを人に打ち明けてもいいと思うよ? 自分の中だけで抱えてるというか…。周りを信じなよ。何とかしてくれるからさ…多分」
打ち明ける?
悩みを、僕が?
頭の中が混乱して来る。『周りを信じなよ』
僕は今まで、周りを信じていなかったわけ?疑心暗鬼って奴か?
「嫌あ…違う気がしなくもなくない」
「どっちだよ!」
突っ込みながら僕は考える。
…周りに、悩みを言っていい…?
パリン。
その時、何かが割れる音がした。
…僕の心の壁の音か?
しかし、だった。
パリン。
パリン!
まだ音は鳴っている。
「うわ。携帯鳴ってるし。あー…もしもし?」
着メロかよ!紛らわしい音にすんなバカ!
「ん―…。えっ? 今からかい。ふざけんなー。私の休日どうなる」
春風は電話を思い切り、叩き付けるように切る。
「…誰から?」
僕は恐る恐る聞いた。
春風は応える。
「咲智から! 奴め、締め切りを1週間延ばすと言ったハズなのに、今日だと言いやがった! 御蔭で私のウララ〜ウララ〜の春の休日が台なしだよ!」
嫌、訳わからないから。 春風は立ち上がる。
「じゃ、私、行くから」
そして、一呼吸置く。
「来る?」
僕は頷く。
春風はにぱっと笑った。「新聞作り、学校でやるんだ。何かムードが出るらしい。咲智の趣味はわからないなあ…」
学校!?
春風が手を伸ばして来る。
「明日になりましたから、学校へ行きましょう」
…悩みは全て取れてないかもしれない。でも、僕はいざという時、相談出来る相手が2人もいる。…今のところは、だけれど。
僕は迷わず、春風のその手を取った。
その時だった。
暖かい、春風が吹いた。
END
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