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溺れる魚 6

[309]  ゆう  2009-10-19投稿

いつの間にか私は休日なのをいいことに酒を飲み始めていた。

「大体、前の前の前の彼なんかね…」
「岸さん、飲み過ぎなんじゃ…だいじょぶすか?」
「家に行ったら、別の女が部屋にいたのよ?どうよコレ。ありえないよね」

私は止まらなくなっていた。酒には強い方なんだけど…

「…岸さん?」

気づくと涙がポロポロと溢れていた。

「…泣けなかったの。悔しくて、泣けなかった、の」

涙は止まらない。



「…だいじょぶです。泣いていいです…」

お酒のせいだろうか。

頭がクラクラする。



どっちからともなく、
私と新はキスを、していた。


キス、キス、キス…

ふと新は我に返ったのか、いつの間にかいなくなっていた。

私は横になり朝まで眠り続けていた。



続く

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