女友達?
またゆりの携帯にメールが来た
ゆりは顔を歪め今にも泣きそうな顔をした
「せいや君…メール来ちゃった…」
泣き笑いみたいな顔で俺をゆりは見た
すごい愛おしくなって
抱きしめたい衝動にかられた
にぎっていた手を自分に引き寄せ
肩を抱いた
「ここに俺はいるよ、だから大丈夫だ…そんな悲しい顔するな」
ゆりは泣くのを堪えた目で俺を見た
「ん…ありがと」
携帯を見た
先生からだ
―学校にいるんだろ?かわいがってやるから、出ておいで―\r
ゆりは顔を青白くして
今にも倒れてしまいそうだった
「俺を彼氏だと言えばいい」
多分もうこの頃に完全に自分の気持ちに気付いた
だって自分が言った言葉が本当になればいいと本気で思ったから
「でもせいや君の彼女に悪いし…先生せいや君に何するかわかんないし…」
「いいよ、彼女のことは気にすんな、それから俺はどうなってもいいから」
「いいわけないでしょ…せいや君になんかあったらあたしがやなの」
「今はゆりの方が心配」
続きます
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