【夢くい】4
ミューは少女に駆け寄り抱き締めて目に涙を溜めていた。
「あんたみたいな魔女絶対に許さないっ!!」
「フフッ・・お前も魔女のようだが私には勝てないよ」
「なら俺が相手をしてやるよ」
魔女はライトを睨んだ。
「お前の種族は・・何だ??」
「お前みたいなクズには関係ねぇ!!・・でもな、久しぶりに本気で相手してやるよ」
「何をほざいでい・・」
いきなり魔女の視界からライトが消え気がついた頃には目の前に立っていた。
「いつの間に!!!???」
ライトは魔女の目の前に右手をかざした。ライトの右手の掌には黒い十字架の紋章が浮かび上がった。
「お前まさか!!夢く・・」
「夢に溺れて死になっ!!」
魔女はいきなり眠ったように倒れて、少しすると白眼を向き痙攣しだした、そして痙攣が止まり息耐えた。すると魔女から黒い魂のようなモノが出てきてライトの右手の掌に吸い込まれた。
「・・・あぁ〜あ!!またつまらねぇ夢食っちまった!!ミュー行くぞ!!」
「ダメっ!!とりあえずこの子連れて町に戻るの!!」
「はっ!!??」
「いいから早くっ!!」
ミューは泣きながらライトを見つめた。ライトは諦めたように溜め息をついて少女とミューに近づいた。
「・・・はぁ。分かったよ」
「ありがとう」
ライトは少女をおぶって、ミューと一緒に町へと戻った。
町に戻り宿に少女を寝かせて町の者達の手当てをした。
「・・ん・・」
「起きたか??」
少女はベットから起き上がり頷いた。
「・・・助けてくれてありがとう」
「別に気にするなって」
「・・・やっぱり人間って無力だな」
「力が全てじゃない」
「でも、君みたいな少年が魔女に勝てるのに、ぁたしは大切な人1人救えなかった・・」
「俺が強いのは当たり前だっ!!それに少年じゃねぇ〜し!!!!」
「えっ????」
「見掛けは12歳で止まっちまってるけど18だっ!!お前16ぐらいだろ??」
「・・・・・えぇ!!!!????」
「へぇ〜ライトがこの話しするなんて珍しいじゃん」
いつの間にか部屋に入って来ていたミューが横目でライトを見た。
「口が滑っただけだ」
「よかった♪ライトがこの子気に入っちゃったのかと思った」
「馬鹿言うな」
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