もしも明日が2-1
「おはよう手塚。」
「ああ白井。おはよさん。」
火葉が秋津高校にやってきて三日。
新しい生活にも割りと慣れ始めたと思う。
あの夜から杠とかいう少女には会っていない。
杠というのが本名かすら分からない為当然といえば当然なのだが。
「(まだ三日しかたってないしな。)」
「手塚。」
「ん?」
呼ばれて白井の顔を見る。
「(うしろ。)」
口パクで後ろを見ろと促してくる白井に疑問を持ちながら振り返る。
そこには見知らぬ(クラスメートだった気もする)少年がこちらを睨み付けるようにして立っていた。
茶色に染められたツンツン頭。
ハーフかクォーターかは分からないが瞳の色は日本人のそれより赤みがかっている。
シャツのボタンは全て空いていて中に着たTシャツの上にシルバーアクセサリーがじゃらじゃらと装着されている。
どこをどう見ても、よくいる不良の一種だった。
「来い。」
短く言って不良少年は火葉を無理矢理教室から連れ出した。
「おい早稲田っ!?手塚!」
教室から出る時僅かに聞こえた白井の声。
どうやらこの少年は早稲田というらしい。
「(面倒なことになったな…)」
心の中で小さくため息をつき火葉は引っ張られる感覚に身を委ねることにした。
「ああ白井。おはよさん。」
火葉が秋津高校にやってきて三日。
新しい生活にも割りと慣れ始めたと思う。
あの夜から杠とかいう少女には会っていない。
杠というのが本名かすら分からない為当然といえば当然なのだが。
「(まだ三日しかたってないしな。)」
「手塚。」
「ん?」
呼ばれて白井の顔を見る。
「(うしろ。)」
口パクで後ろを見ろと促してくる白井に疑問を持ちながら振り返る。
そこには見知らぬ(クラスメートだった気もする)少年がこちらを睨み付けるようにして立っていた。
茶色に染められたツンツン頭。
ハーフかクォーターかは分からないが瞳の色は日本人のそれより赤みがかっている。
シャツのボタンは全て空いていて中に着たTシャツの上にシルバーアクセサリーがじゃらじゃらと装着されている。
どこをどう見ても、よくいる不良の一種だった。
「来い。」
短く言って不良少年は火葉を無理矢理教室から連れ出した。
「おい早稲田っ!?手塚!」
教室から出る時僅かに聞こえた白井の声。
どうやらこの少年は早稲田というらしい。
「(面倒なことになったな…)」
心の中で小さくため息をつき火葉は引っ張られる感覚に身を委ねることにした。
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