携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> 黒戦〜『困難な依頼:1』〜

黒戦〜『困難な依頼:1』〜

[376]  神宮  2006-08-06投稿
「とりあえず、座って」
ソウラは椅子に座るとさっそく依頼の報酬について切り出した。
「で、今回の依頼の報酬についてなんだが・・・」
「二つの依頼を一日で終らすとは思わなかったわ」
「あぁ。そのことについて何だが、二つを同時にこなすのは俺でもきついからな。こいつに手伝わせた」
「この・・・少年に?」
サラは驚愕した。
「歳と実力を一緒にするなよ」
「そうね・・・。もしかして、この子があなたの言っていた、『死神』・・・?」
「そういう風に言うな、こいつが嫌がる」
「ごめんなさいね。それで、報酬の方なんだけど早く終らせたこともあるし、150ってとこかしら?」
「150万?随分少なくないか?」
「今回は割りと簡単な方だったからね・・・。一人辺り150万じゃ不満?」
「まぁ300万ならいいか・・・」
「なぁ・・・、そろそろ腹が限界寸前なんだけど」
コウの腹の虫が限界寸前だった。ぐったりとした唸っているコウを見た、サラは微笑するとメイドを呼んだ。
「少し待って、今から作らせるから」
「いいのか?」
「えぇ・・・、ちょっと話したいことがあるから」
「次の依頼か・・・?」
サラはメイドに食事の準備を頼んだあと、深刻な顔で話し始めた。
「依頼内容は、少女の奪還・・・。少女自身から依頼が来たの」
「捕まってるはずの少女から、助けてくだいっていう依頼が来るはず無いだろ」
「伝書鳩を使ってきたのよ。ただその伝書鳩はここに着いた途端に消えてしまったけどね」
「『式』の一種か・・・」
「これがその時に貰った手紙」
ソウラはいつの間にか置いてあった、目の前に手紙を開けると顔を顰めた。
「・・・。確かにこれは厄介だな」
サラに読み終わった手紙を渡すと、大きなため息をついた。
「少女が幽閉されている場所が、有名な伯爵の家の地下。しかも、伯爵とそのごく僅かな人間しか入れない、最深層の階の一番奥・・・」

感想

  • 3040: キャラ紹介  名前:コウ 年齢:16 身長:172cm 体重:64Kg 性格:飽きやすい   備考:『死神』の異名を持つ。記憶障害で記憶が無く、自分が誰かわからないが、序々に戻りつつある。現在は話すことができるが、以前は心を閉ざしていた。 [2011-01-16]

「 神宮 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス