ロストクロニクル8―8
「おい、パール、絵は描けるか」
「絵?」
ウェドに問いかけた瞬間に気付いた。
「あ!絵で会話するのね。でも、それだけ?」
「ああ」
「・・・どうして立ち上がったの?」
「・・・・・」
「とにかく、絵を描けばいいんでしょ」
パールは地図の上の自分たちがいる辺りの浜辺に海賊船を描いた。分かりやすいように、ドクロのマークを船の旗に描いた。
「これで分かる?」
パールは女性に自分が描いた絵を見せた。
女性は首を縦に振った。
「よし、じゃあ・・・」
パールは地図に目を落とすと、再び何か描き始めた。
「どう?」
パールはできあがった絵を再び女性に見せた。
そこには海賊船の北、南、西のそれぞれに矢印が描かれていて、どうやら船の進路を聞いているようだった。
「分かったかい?」
タクトもその絵を覗き込んだ。
「どうかしら」
パールは自分が使っていた鉛筆を女性に渡した。
女性はそれを受け取ると地図に何かを描き始めた。
「よかったー、分かってくれたみたい!」
女性が描き終えた絵を見た。そこには
「・・・やっぱり」
タクトは目を細めた。
「うそ・・・地図に」
「描かれてない島だな」
地図には西に進路をとった海賊船の先に、霧に包まれた島が描かれていた。
「タクト!」
「痛っ!」
朝起きていちばんに感じたジンジンとした痛みは、パールに頬をビンタされたからだ。
「おはよう、タクト!」
目の前にはなぜか不機嫌なパールと大笑いしているウェドと女性がいた。
「・・・え?」
「え?じゃないわよ!タクト、全然起きないじゃない!」
「あー、それでか」
タクトは軽く受け流すと左手の甲を額につけてフラットのことを考えた。
「考えてるだけじゃ何もしてないのと同じ。行動しないと何も変わらない」
パールは朝食である、バナナのような果実を渡した。
「でも、腹ペコじゃ行動はできないでしょ」
パールはいつもの口調に戻っていた。
「さて、どうやってあっちの島へ渡るんだ?」
ウェドが焚き火の後の前に座り、島へ行く方法をみんなに相談しようとした時だった。
(大丈夫?まだ安静にしてた方がいいんじゃ)
(大丈夫だ。誰だ?こいつら)
(私たちを助けてくれた現地の人よ)
ウェドたちには訳の分からない言葉の会話が聞こえてきた。
「絵?」
ウェドに問いかけた瞬間に気付いた。
「あ!絵で会話するのね。でも、それだけ?」
「ああ」
「・・・どうして立ち上がったの?」
「・・・・・」
「とにかく、絵を描けばいいんでしょ」
パールは地図の上の自分たちがいる辺りの浜辺に海賊船を描いた。分かりやすいように、ドクロのマークを船の旗に描いた。
「これで分かる?」
パールは女性に自分が描いた絵を見せた。
女性は首を縦に振った。
「よし、じゃあ・・・」
パールは地図に目を落とすと、再び何か描き始めた。
「どう?」
パールはできあがった絵を再び女性に見せた。
そこには海賊船の北、南、西のそれぞれに矢印が描かれていて、どうやら船の進路を聞いているようだった。
「分かったかい?」
タクトもその絵を覗き込んだ。
「どうかしら」
パールは自分が使っていた鉛筆を女性に渡した。
女性はそれを受け取ると地図に何かを描き始めた。
「よかったー、分かってくれたみたい!」
女性が描き終えた絵を見た。そこには
「・・・やっぱり」
タクトは目を細めた。
「うそ・・・地図に」
「描かれてない島だな」
地図には西に進路をとった海賊船の先に、霧に包まれた島が描かれていた。
「タクト!」
「痛っ!」
朝起きていちばんに感じたジンジンとした痛みは、パールに頬をビンタされたからだ。
「おはよう、タクト!」
目の前にはなぜか不機嫌なパールと大笑いしているウェドと女性がいた。
「・・・え?」
「え?じゃないわよ!タクト、全然起きないじゃない!」
「あー、それでか」
タクトは軽く受け流すと左手の甲を額につけてフラットのことを考えた。
「考えてるだけじゃ何もしてないのと同じ。行動しないと何も変わらない」
パールは朝食である、バナナのような果実を渡した。
「でも、腹ペコじゃ行動はできないでしょ」
パールはいつもの口調に戻っていた。
「さて、どうやってあっちの島へ渡るんだ?」
ウェドが焚き火の後の前に座り、島へ行く方法をみんなに相談しようとした時だった。
(大丈夫?まだ安静にしてた方がいいんじゃ)
(大丈夫だ。誰だ?こいつら)
(私たちを助けてくれた現地の人よ)
ウェドたちには訳の分からない言葉の会話が聞こえてきた。
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