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(仮)永遠の絆…最後の愛…4

[296]  月の狼  2009-10-24投稿
3.

徹「旦那は大丈夫か?気がつかれなかったか?」

浦道 徹(ウラミチ トオル)52歳。大手建設会社の社長。妻と2人の女の子がいる。かなりの大金持ちだが婿養子である。

真理「会ってすぐにバカ男の話?」

徹「いやいや、悪かった。君の事が心配だから…」

真理「バカ男は大丈夫よ。朝からバカ男の話は止めて。気分が悪くなるわ。」

徹「…すまない。まぁ機嫌を直してくれよ。今日は君にイイ物を持ってきたんだ。」

真理「いい物?何?奥さんとの離婚届けとか?」

徹「おいおい。『離婚届け』って、ブラックジョークか?…勘弁してくれよ。妻とは、いずれ離婚するけど…もう少し待ってくれ。君が好きな物だよ。」

真理「何?」

徹「後部座席に袋があるだろ。それを取ってごらん。」

真理「あっ、うん。」

真理は黒い紙袋から赤いリボンのついた箱を取り出した。

真理「開けていい?」

徹「もちろん。君へのプレゼントだよ。」

真理は箱を開けて笑顔になった。
真理「うわ〜!これ私が大好きなグッチチの限定200個のバッグじゃない?どーしたの?どーやって手に入れたの?本当にいいの?すごーい!すごーい!」

真理は目を輝かせて子供のように喜んだ。

徹「手に入れるのが大変だったよ。あっちこっちに手を回して、やっと入手したんだ。」

真理「本当に有り難う。でも、これ高かったでしょ?まぁアナタには小銭でしょうけど。」

真理はイタズラっぽく茶化した。

徹「バカ言え、200個限定で1個が300万もするバッグが小銭の訳ないだろ。バッグ1つで車が買える。」

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