(ID:58649) - 携帯小説！(PC版)

７月の暑い夏の日
３限国語の授業中に外で騒いでいる男子の声が中庭から聞こえてきた。
窓際の一番後ろの席に座っていた私は
退屈な授業には耳を傾けずに声のする中庭を見つめていた。
そこには一つ下の学年の２年の男子が金属バットを地面に叩きつけながら大騒ぎして歩いているのが見えた。
同学年の男子は真面目でつまらない奴が多いが２年にはイキイキした男子が多いと前から思っていた。
10人くらいの集団で大騒ぎしている男子の中に背の高い細身の男子を見つけた。
｢うるせーガキどもだな‥｣
そう思いながらその男子を目で追っていた。
その背の高い細身の男子は見るからにヤンチャで目立っていた。
バットを持っていたその男子は三階から私が見ているのに気が付いてこっちに視線を送ってきた。

｢何みてんだょ!｣
かなりデカイ声で
私に向かってこう叫んできた。

これが私とタケシの初めての出会いだった。

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