スカバンburn!! 36 〜戦いや〜
――『…すみません…
妻を失い私は今
一人でこの幼い息子を
育てていく自信がありません…
なので…この子を…
猛をお願いします』―\r
『はのんー!』
「…?」
『猛くんや。仲良くしたりいや』
父親の後ろから出てきた
自分と同じくらいの歳の
少年を波音はじっと見つめた
彼は不安そうに下を向いている
「たける?」
『そうや』
「…じゃあタケってどう?」
「え…?」
「たけるやからタケ!
よろしく、タケ〜!」
――
「なんや、今日は
おまえらだけか?」
スタジオではちょうど
隆一がいた
聖「しょうもないケンカで」
拓「ケンカちゃう!
これは戦いやねん!!」
「ふーん、そうか
まあ男ってのはな、
時に戦うことが必要や」
光「……意味わからん…」
「まあ頑張れ、たく」
拓「あたりまえや」
拓朗は階段を上がっていった
「みつき」
後に続いて階段をのぼろうとする
光希を隆一が呼びとめた
「楽しんでるか?」
にやっと笑う兄を
光希はうっとうしそうに
見つめ返す
「…うん」
その言葉に兄は
優しく微笑んだ
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