この空が絶望に染まる、その前に 〜仲間を求め〜
「その子と…“友達”に
なれるかな」
ルカはまた窓の外を眺める。
資料から目を離し、ルシオは
弟に目を向けた。
「ルシーやダフ、ロラン、
お前には仲間がいるでは
ありませんか。」
「だって…ルシーは話しかけても
何も言わないし、
ダフは俺を子どもにしかみない。
ロランは俺にとって弟なんだ。
他の人達も…
そうじゃなくてもっと…」
「ルカ、世界は広い。
その世界を私達は
旅しているのです。
そこで多くの人と
出会うことでしょう。
お前の“友達”になる者も
きっといます。」
優しく微笑む兄を振り返り
嬉しそうに笑った。
その時、ルシオの机の上に
太った男の顔の映像が
浮かび話しかけた
『ルシオ隊長』
「どうしましたか、トトー?」
トトーと呼ばれる男の顔は
真っ黒な伸び放題の髭で
覆われていた
『サニー村が見えてきましたぜ!』
「そうですか。わかりました。
では、そうですね…
ルシーとロランを
呼んで下さい」
映像が消えると
船内にトトーの声が響いた
『サニー村!!
ただいまより着陸する!
ルシー、ロランは隊長室へ!
以上!!』
「さて…ルカ、
お前に仕事を与えます」
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