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旅の記憶(最北の地 4 )

[292]  ヒロ  2009-10-25投稿
三人がビールを呑み、バーベキューを始めた頃に声をかけてきた青年。名前はオチと名乗り、四国から来た大学生らしい。夏休みを利用して北海道まで自転車で来たのだ。
オチ、「近くにテント張っても良いですか?」
ブル、「あぁ、テント張ったら仲間に入れよ。俺達も始めたばかりだし」
オチ、「ありがとうございます」なんとも爽やかな青年である。
青年もテントを張るのが慣れているのか早い。と、荷物の中から何やら取り出し
オチ、「途中で買った魚、食べますか?」
ブル、「お、良いねぇ、ビール呑むか?」
オチ、「へへ!買って来ました」
ブル、「じゃあ、仲間も増えたし、改めてカンパイ!!」
4人に増え、最初は聡と陽子は戸惑ったものの、アルコールの力でなんとか馴れた様。
この晩は旅の話に花が咲くが、オチは体力を極限まで使う旅なので、早々にテントに引っ込んだ。
また三人になった所で聡が、「気付けば真っ暗ですよね」
陽子「熊とか狐、出るかな?」
ブル、「かもな?」
陽子、「こ、怖っ」
聡、「大丈夫だよ、陽子が居るもん」
陽子、「どういう意味!?」
ブル、「ハ、ハ、ハ!こりゃ安心だ!!」
陽子は怒った様だが、聡と陽子はこの旅でかなり近いたらしい。

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