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タイムカプセル 18

[306]  内田俊章  2009-10-27投稿
再会 ?

 タイムカプセルの掘り起こしは、2時からの予定で、それまでは、懐かしい話に花が咲いた。

 「さすがに、都会で生活している人間は違うな!」

 智樹が、亜紀の方を見ながらしみじみと言った。

 誰もがうなずくと、金光寺の住職の妻である“大石めぐみ”が、言葉を返した。

 「田舎者で悪かったわね!」

 すると、ドッと笑いが起きた。

 子供の頃は、誰もが認める謙介と亜紀だったが、皆の前では、中々亜紀に話しかけられない、謙介だった。

 すると亜紀が、謙介の隣の席にやって来た。

 「ねえケンちゃん。タイムカプセルの中に、何を入れたか、覚えてる?」

 「えっ?あぁ、大体は覚えてるよ。作文の他に、“戦車”のプラモデルと……。亜紀は、人形じゃなかったか?」

 「良く知ってるね!でも、それだけじゃ無いんだ!」

 「えっ?後、何を入れた?」

 「開けてからの、お楽しみ!」

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