携帯小説!(PC版)

(蒲鉾板)

[368]  佑久  2009-10-27投稿
うわ。今年も見たよ

正月に、絶対見るよね。蒲鉾板

蒲鉾は、亡くなったひいばあちゃんが大好きだった

私のために蒲鉾を、よく買っていたらしい

私は皮肉なことに、生まれる前のことだが

ひいばあちゃんは、私が生まれる前に亡くなった

だから私は、ひいばあちゃんを見たことがない

「ださいね」蒲鉾板を私がそういうと

「そんなこと、ない」珍しく、母が怒った

うわ。今年も見たよ

正月に、絶対見るよね。蒲鉾板

私は、蒲鉾を食べると、幸せになれる

蒲鉾板を見ると、幸せになれないが

蒲鉾板は、私の夢にまで出て来る

見たことのない、ひいばあちゃんも、出て来る

本当においしそうに、大きく口をあけて、蒲鉾を食べる

私は、蒲鉾が好きだ

私は、蒲鉾板が、大好きだ

ひいばあちゃんは、よくわからないが

いつか、わかるのだろう

その頃には、私は蒲鉾板を好きでいれるだろうか

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