溺れる魚 13
あの日から私と新は付き合うようになった。
もちろん誰にも言えない。
言えるわけない。
高校生と付き合っているなんて…
自分でもおかしいと思う。
でも… もうおかしくても、何でもいい。
新と一緒にいたい。
それが新を傷つけることになっても…
ごめんね…新…
「真理さん!」
「!」
こいつまた約束破って制服着てる。
「新!デートの時は制服はダメだって言ったじゃない」
「部活が長引いちゃって…ごめん。でも待ち合わせの時間通り来れてよかった」
「遅れてもいいから。その時はメールちょうだい」
私の怒っている言葉なんか無視してるみたいに、新は嬉しそうに笑っている。
その笑顔でいつも許してしまう。
新は私の手をつなぎ、歩きだした。
続く
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