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探偵ゼロ−6−

[787]  ヒョン  2009-10-29投稿
「で、何を見つけたんです?」
「ええ、わかりやすく説明すると・・」
わかりやすくって、おい。
「犯人は、予告を送って、さらに犯行後、メッセージを残している。
でも、それにメッセージ性がない。」

全くわからない。

「つまり、メッセージは、伝えなければ意味がない、と言うことですよ」

「え・・」
隼人の反応が予想外だったらしく、零は驚いた様子だ。

「メッセージは伝えなければ意味がない。なのに
予告にも犯行後のメッセージにもメッセージらしきものはない。ここから
導き出せる答えは一つ。
ここのどこかに犯人が残したメッセージがある。」

「そのメッセージとは?」

「いまからさがします」

零は何かを探すように部屋をあるきだした。
「部屋にあるものは、ベット、ストーブ、本棚、
そしてポスター・・」

「片っ端からさがしません?」
隼人はじれったくなり思わず言った。

「そうしてみますか。」
彼が同意するとはおもわなかった。

「隼人さんは本棚をお願いします。」
零はそう言うと、また部屋をあるきだした。

隼人は一番上の階の右端の本をてにとった。かなり埃をかぶっている。
パラパラとページをめくると埃が舞い上がり、
咳込んでしまった。

続いて右端から二番目、
隼人はあることに気づいた。この本には埃がない。
パラパラとページをめくると、紙切れが床に落ちた。

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