この空が絶望に染まる、その前に 11 〜カルフ〜
「隊長、
サニー村が破壊されました。」
ルークは苦しげな表情で
報告した。
「そうですか…
ルカ達は?」
ルシオは机に肘をつき
顔の前で手を組んだ。
「怪我を負ったようですが
たいしたことはありません。
それと…村人の中に
生存者が1名…」
「レンですか?」
ルシオは顔をあげた。
「はい。偶然にも
村が攻撃を受けている間
森にいたそうで…」
「そうですか…
他にも生存者がいないか…
一応確認して下さい…
村の“処理”は
政府に任せます。」
「はい」
ルークは一礼すると
部屋を出ていった。
ルークを見届けると
ルシオは机の上に並んだ
ボタンを操作した。
すると、目の前に
映像が現れた。
「カルフさま」
『どうしました、ルシオ』
映像に写しだされた男は
ふわりと笑いかけた。
その笑顔には余裕があり
“上に立つ者”の雰囲気を
漂わせている。
黒い短髪にゆらゆらと揺れる
金色のピアス。
「サニー村が破壊されました。
申し訳ありません。」
『…そうですか…
仕方ありませんね。
処理はこちらから向かわせます。
生存者は?』
「今のところ確認できるのは
1人のみです。」
感想
感想はありません。
「 きゃしー 」の携帯小説
- スカバンburn!!-209- 光 希 へ 〜スタート〜
- スカバンburn!!-208- 光 希 へ 〜仕事〜
- スカバンburn!!-207- 光 希 へ 〜恋人〜
- スカバンburn!!-206- 光 希 へ 〜家 族〜
- スカバンburn!!-205- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-204- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-203- 光希へ 〜伸昭〜