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タイムカプセル 22

[307]  内田俊章  2009-10-31投稿
あぶり出し ?

 「それは、子供の頃の話しで!25年も前じゃないか!」

 謙介は、一層顔を赤くして言った。

 「ねえ、何て書いたの?」

 めぐみが、シツコク聞いた。

 すると亜紀は、何のためらいもなく、封を開けようとした。

 それを見ていた謙介は、慌てて言った。

 「辞めろよ!ここで開けるのは!」

 「心配しないで!ほら!」

 亜紀は、中から便箋を取り出すと、皆に広げて見せた。

 謙介は、それを取り上げようと手を伸ばしたが、良く見ると、何も書いてない、まっさらだった。

 「なんだ、驚かすなよ!」

 「えっ?どう言う事?」

 又、めぐみが聞いた。

 「どう言う事って、この通りよ!でも、せっかくの記念だから、ケンちゃんにあげる。」

 「いらないよ、そんなの!」

 「良いから、良いから!」

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