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メトロに導かれて(リズム重視)

[374]  ディナー  2009-10-31投稿
ある晴れた日の 昼下がり僕はメトロに乗っていた
流れ行く人 黒い景色
ふとよぎるのはあの時の記憶

僕はメトロに乗って一人
黒に塗り潰されぬよう
戦っていた 逃げ回ってた

 あの頃から随分たって
僕は何か変わったのかな

尖ったブーツの足先は
あの日の記憶の街へと向かう

過去の自分を確かめるため

今の自分を確かめるため

そしてアカルイミライの自分を
心に思い描くために



再び降り立つその街は
どこも変わってなどなくて
でも変わらぬものなどない
この街もいつか変わってく

 その証に僕の心
ざわめきも何も感じない

ただ落ち着いた夕凪が 心にたゆたうただそれだけ

あの日僕の夢の塊は
木っ端みじんに砕け散って

でもぼくの 最期の希望が
かけらを拾い集める僕を
はいつくばってる惨めなぼくを
それでも優しく包んでくれて

そして時計の針は回って

ただひたすらに回り続けて

あの日の僕の夢のかけらは
いまでも胸元や指に活きて

あの日の僕の最後の希望が
左の薬指で 光ってる

感想

  • 27815: メトロ良いですよね!地元に欲しい(笑)素敵な詩です*オレンジ [2011-01-16]
  • 27867: オレンジさん、メトロって響きいいですよね(笑)<ディナー> [2011-01-16]
  • 27962: 翔:印象的な言葉があちこちに散りばめられた素晴らしい詩ですね [2011-01-16]
  • 27981: 翔さん、コメントありがとうございますっ★<ディナー> [2011-01-16]

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