ロストクロニクル8―12
パールが二人目を倒した時には、既に四人の兵士が目前に迫っていた。
「よし!これで木の後ろから出られる」
タクトは勢いよく木の後ろから走り出した。
タクトはスピードに乗り、身を屈めた状態で一人目の腹を斬る。
「大丈夫。殺さない」
二人目の上から振り下ろされる剣を剣で払い除けると、その隙に立ち上がり、兵士を斬る。
三人目は少し遠くにいた。
タクトは再び走り出し、スピードに乗り、兵士の元まで行くと、あまりのスピードに兵士は対応できず、何もさせないままタクトは兵士を斬った。
そして、残った二人の兵士と向き合う格好になった。
「最後の二人か・・・」
右の頬には血が滲んでいるが、そんな事は気にもせず、目の前の二人に集中する。
一人が剣を大きく振りかざし、向かってきた。
向かってきた兵士の剣を強く払い、手から剣を飛ばし、最後の兵士の首元に剣を突き立てた。
「動くな!」
二人の兵士に向かって凛々しく言い放った。
「あいつ中々やるな〜」
「俺も初めて見た。目の色が全く違ってた」
結局全員で六人だったルパス兵の内、まだ意識が無い四人をまとめて縛り、あとの二人を別に縛った。
「ほ〜ら、見えてきた。『慰めの牢獄』だ」
「あれが、フラットのいる・・・」
タクトは目の前の禍々しい建物に絶句した。
立方体の形をしたそれは、壁の色は不気味な青色で、その壁には所狭しと骸骨の絵が描かれていた。
「悪趣味だな。どこが慰めなんだ?」
「さぁな・・・イエルとパールとウェドはここに居ろ。いいな」
半ば強引なシルヴァにパールが口を開いた。
「どうして?」
「できるだけ少人数の方が安全だし、こいつはかなり足が速いようだ。いざとなったら逃げ切れる確率が一番高い。これで十分か?」
パールが黙って頷いたのを確認すると、シルヴァはタクトを袋の中に入るよう促し、タクトの入った袋を肩に担いだ。
(気をつけてね)
イエルの言葉に
(なぁに、ちょっと地獄を見物しに行くだけさ)
と優しく答えた。
「タクト、死なないでよね。あなたは強いから」
「死んだら死んだで地獄まで迎えに行ってやるさ」
「ありがとう。行ってきまーす」
二人の言葉にほくそ笑みながら、袋から手を出し、二人に向かって手を振った。
なぜか不吉な予感がタクトの心を遮った・・・
「よし!これで木の後ろから出られる」
タクトは勢いよく木の後ろから走り出した。
タクトはスピードに乗り、身を屈めた状態で一人目の腹を斬る。
「大丈夫。殺さない」
二人目の上から振り下ろされる剣を剣で払い除けると、その隙に立ち上がり、兵士を斬る。
三人目は少し遠くにいた。
タクトは再び走り出し、スピードに乗り、兵士の元まで行くと、あまりのスピードに兵士は対応できず、何もさせないままタクトは兵士を斬った。
そして、残った二人の兵士と向き合う格好になった。
「最後の二人か・・・」
右の頬には血が滲んでいるが、そんな事は気にもせず、目の前の二人に集中する。
一人が剣を大きく振りかざし、向かってきた。
向かってきた兵士の剣を強く払い、手から剣を飛ばし、最後の兵士の首元に剣を突き立てた。
「動くな!」
二人の兵士に向かって凛々しく言い放った。
「あいつ中々やるな〜」
「俺も初めて見た。目の色が全く違ってた」
結局全員で六人だったルパス兵の内、まだ意識が無い四人をまとめて縛り、あとの二人を別に縛った。
「ほ〜ら、見えてきた。『慰めの牢獄』だ」
「あれが、フラットのいる・・・」
タクトは目の前の禍々しい建物に絶句した。
立方体の形をしたそれは、壁の色は不気味な青色で、その壁には所狭しと骸骨の絵が描かれていた。
「悪趣味だな。どこが慰めなんだ?」
「さぁな・・・イエルとパールとウェドはここに居ろ。いいな」
半ば強引なシルヴァにパールが口を開いた。
「どうして?」
「できるだけ少人数の方が安全だし、こいつはかなり足が速いようだ。いざとなったら逃げ切れる確率が一番高い。これで十分か?」
パールが黙って頷いたのを確認すると、シルヴァはタクトを袋の中に入るよう促し、タクトの入った袋を肩に担いだ。
(気をつけてね)
イエルの言葉に
(なぁに、ちょっと地獄を見物しに行くだけさ)
と優しく答えた。
「タクト、死なないでよね。あなたは強いから」
「死んだら死んだで地獄まで迎えに行ってやるさ」
「ありがとう。行ってきまーす」
二人の言葉にほくそ笑みながら、袋から手を出し、二人に向かって手を振った。
なぜか不吉な予感がタクトの心を遮った・・・
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