タイムカプセル 24
あぶり出し ?
すると、まっさらだった便箋に、次から次と、文字が浮かび上がってきた。
廻りで雑談していた皆も、何が始まったかと、集まって来た。
亜紀は、タイムカプセルの開封が何時かも分からないまま、将来の自分と謙介への思いを“ロウ”で綴っていた。
『今日は、昭和何年何月何日ですか?
私は、西尾謙介の妻です。
子供は、亜弥ちゃんと、大介君です。
本当にこうなっていると、嬉しいな!
大好きです、ケンちゃん!
昭和58年7月25日
高島亜紀』
皆は、言葉をなくし、静まり帰っていた。
亜紀は、謙介に寄りかかり泣き出した。
謙介も、空を(くう)を睨んだまま、目尻に涙を溜め、固まっていた。
「謙介!」
智樹に呼ばれて、謙介は我に帰った。
「謙介!お前は幸福者だな!」
「あぁ、ガラにもなく、感動しちまったよ!」
すると、まっさらだった便箋に、次から次と、文字が浮かび上がってきた。
廻りで雑談していた皆も、何が始まったかと、集まって来た。
亜紀は、タイムカプセルの開封が何時かも分からないまま、将来の自分と謙介への思いを“ロウ”で綴っていた。
『今日は、昭和何年何月何日ですか?
私は、西尾謙介の妻です。
子供は、亜弥ちゃんと、大介君です。
本当にこうなっていると、嬉しいな!
大好きです、ケンちゃん!
昭和58年7月25日
高島亜紀』
皆は、言葉をなくし、静まり帰っていた。
亜紀は、謙介に寄りかかり泣き出した。
謙介も、空を(くう)を睨んだまま、目尻に涙を溜め、固まっていた。
「謙介!」
智樹に呼ばれて、謙介は我に帰った。
「謙介!お前は幸福者だな!」
「あぁ、ガラにもなく、感動しちまったよ!」
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