スカバンburn!! 52 〜お邪魔な奴〜
慶「翼くん」
光「…はあ…また」
翼「お前ら何しとんねん!
慶太!みっきーを
どこに連れてくつもりや!!
ずるいで!」
慶「いや、タケの見舞いに…」
翼「タケん家!
なら俺も見舞い行く!」
光「来なくてええよ。迷惑や」
光希は不機嫌そうに
言い放った。
翼「なんで!?
俺もタケと波音は心配やし、
何よりも慶太!
お前らを二人にするわけには
いかへん!!」
光「…なんでやねん」
慶「…」
翼「とにかくはよいこー!」
こうして3人は歩きだした
―――ピンポーン
翼がチャイムを押したが
なかなか反応はない
しばらくしてどちら様?という
問いがやっと返ってきた
翼「俺!」
バシッ
翼「いたっ!」
光「何が俺!やねん
そんなんでわかるか!」
しかし、すぐに扉が開いた
慶「…よお」
翼「お!波音!」
出てきたのは波音だった。
光「あ、波音
ごめん、突然きて…」
波音の顔には
いつものような笑みはなく
目は赤く腫れ、悲しげだった
光「…波音?」
慶「ずっと休んでたから
心配なって来た
どうしたん?」
慶太郎の言葉に
波音は顔をあげた。
そして目から大粒の涙が
ボロボロこぼれ落ちた。
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