この空が絶望に染まる、その前に 13〜ミリー〜
「…よかった。
助かったのね」
ミリーは泣きながら
頷いた。
「ミリーってのは
この子の名か?」
ダフがレンに声をかけた。
「そうよ。」
「君とどういう関係なの?」
後から来たルカが尋ねた。
「友達みたいなものよ」
「…友達」
「ちっさい村だもんな。
そこらへんに住んでやつなんて
みんな知り合いなんだろうな」
ダフが用具を片付けながら言った。
用具を片付けた
ダフが立ち上がると
細身で背の高い男が
彼らに近づいてきた。
「みなさん、一度船に
お戻り下さい。」
ルークはそう言って一礼した。
「おう、わかった。
ルカ、戻るぞ」
ダフは用具の入った鞄を持つと
村の外に向かって歩き出した。
ルカもレン達を心配そうに
振り返りながら
ダフを追いかけた。
取り残された
レンは不安げな表情で
ルークを見つめた。
「…あの…」
「レンさんとそちらのお嬢様も
船へ案内いたします。」
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