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recall project #22

[452]  ERROR  2009-11-03投稿
始業式が終わり、教室に帰る際、怜が声をかけてきた。
「かい君、始業式びっくりしたね。俺、すごくビビったよ。」
「あぁ、怖かったな……やっぱここ、厳しいな。いろいろと。」
「宮垣先生もそうだしね。……ここって、皆そんな人ばっかなのかな?」
「皆ってことはないと思うけど、割合としては多いだろうな。」
この出来事は、俺達の学園生活の不安をさらに増大させるものとなった。
教室に帰ると、やはり”あの”出来事で話は持ち切りだった。ほとんどの人がそのことについて話しているように思える。
「はーい、皆さん席に着いて下さい。」
先生が帰ってきた。それを見て、皆席に戻る。宮垣先生は穏やかな表情をしていた。それも当然か、俺達が怒られたわけでもないし。
「えー、始業式では、先輩方が中館先生に注意されましたね。皆さんも驚かれたと思います、はい。」
やはりさっきのことについての話だった。上級生は今頃酷く怒られているに違いない。
「しかし、今回君達は罰を受けることはありませんでしたが、いつまでもここは君達を特別扱いしません。あんなことにならないよう、自分達で考えて行動するようにしてください。」
先生はそのキリッとした目を細めて言った。その言葉には、かなりの説得力があった。
「では、……今から掃除を始めましょう。」
そう言って先生は黒板に何か書き始めた。
「出席番号1〜20は教室を、残りは野々口先生と一緒に講義室Aの掃除を行って下さい、はい。ちなみに野々口先生はそちらのドアの近くにいる先生です。」
「野々口です。」
野々口先生はそう言って軽く礼をした。
「では各自掃除に取り掛かって下さい。雑巾は前にあるので取りに来て下さい。」
(俺は講義室ってところか……)
「では出席番号後半の人、私についてきてくださーい。」
野々口先生が軽く手を挙げて言った。出席番号後半の人達はドアの近くに集まる。そして皆集まり、
「じゃあ行きましょーか。」
俺達はその声で野々口先生に着いていった。野々口先生の声は男性のわりに高くよく響く。年齢は30位だろうか、(この学園の人達よりかは)若く、顔は優しそうな感じだ。しかし、この人もまた……
(豹変するんだろうな……気を抜いてはいけないな。)
そのような考えが頭を過ぎる。

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