あなたが好きで好きで

好きすぎて

涙が出てくる…

こんなに誰かを好きになることなんて、もうきっとない

それくらいあなたの事が

大好きだった


学校にいても、駅にいても、どこにいても

二人きりになると

いつもキスしてたね

あなたのことが
愛しくてたまらない


放課後の教室
真っ暗になるまで
一緒にいたね

友達からポケベルが鳴り
公衆電話に向かうあなた

私はこっそり教卓の中に隠れてた

ガラガラッ

息を切らして戻ってきたあなたは

「あれぇ！？」
とぼけた振りをして

すぐに私を見つけだし
教卓の中でキスしたね

その後
教室から見える夜景を眺めながら

そっと後ろから抱きしめ
てくれた


あともう少しで卒業…

まだ卒業したくないよ！

もっともっと一緒にいたい！！


卒業までの一ヶ月間、学校に行くことはほとんどなくなった…

自衛隊に就職の決まっていたあなたと

保育の専門学校に合格していた私は

お互い短期のアルバイトを始め
なかなか会えずにいた


それでもバイト帰り
私の誕生日にプレゼントを持って会いに来てくれたね！！

指輪とお揃いの
ムーンストーンのネックレス

バイト頑張って
買ってくれたんだね

優しいあなたは
そっと首につけてくれた

「ありがとう！！」

お母さんの体調が悪いからと
プレゼントを渡して急いで帰ったあなた


ほんの少しの時間でも
会いに来てくれて
ありがとね！！

あなたを駅で見送った後家までの道のりを
星空見ながらゆっくり
歩いた


後日、バイト代の入った私達はちょっとリッチに居酒屋へ！！

少し酔ったあなたは
真剣に話し出す

自衛隊は転勤が多いから
いつか北海道を離れるかもしれないと…

そして

「北海道出る勇気ある？｣
私の目を見て聞いてきた

そんな先の事まで
真剣に考えてくれてるんだ！！
まるでプロポーズを受けたような気分で照れながら

「うん、あるよ！」

そう答えたね

いつか結婚出来たらいいなぁ

あなたのお嫁さんになることを夢みてた18歳…

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