スラム part77
何が起こった?
俺がポイントをとった。
でも俺は倒れてる。
「抑え込みー!!」
審判の声で目が覚めた。
寝技で返されたのか!!
修二はようやく気付いた。だがすでに完全に抑え込まれている。
30秒抑え込まれたら、敗けだ。
クソッ!!
外れろ!!
こんなんで敗けられるかよ。
ポイント勝ち越したのに。こんなあっけなく終われねえんだ!!
修二は全力で抵抗する。
しかし、相手は市瀬だ。
名門のエースからは隙がうかがえない。
22秒。
もう8秒をきっている。
倒れている姿勢なのに周りがよく見える。
観客席は…。
見えないようだ。倒れている位置とは反対なのだろう。
試合畳のすぐ側にも観客は立っている。
「手ぇあいてんぞ!!こんなとこで止まんなや!!」
修二の頭にその声が聞こえた。
バッ!!
本当に腕が外せた。
いける!!
グッ!
まだか。
外せねぇ。
まだ耳に言葉が残っている。
もう一回だ!!
グッ!
外れろぉ!!
「抑え込み解けたー!!」
うちの部員の声が重なる。
「タイマー!!」
審判の声。
「28秒です!」
タイマー係りの声。
「待て。」
両者が定位置に戻った。
聞き覚えのある声だった。
そうか。
見てたんじゃねぇか。
そりゃ試合のことも知ってるよな。
「技有り1つです。」
審判の声。
今度は追う番だな。
こっからだ。
俺がポイントをとった。
でも俺は倒れてる。
「抑え込みー!!」
審判の声で目が覚めた。
寝技で返されたのか!!
修二はようやく気付いた。だがすでに完全に抑え込まれている。
30秒抑え込まれたら、敗けだ。
クソッ!!
外れろ!!
こんなんで敗けられるかよ。
ポイント勝ち越したのに。こんなあっけなく終われねえんだ!!
修二は全力で抵抗する。
しかし、相手は市瀬だ。
名門のエースからは隙がうかがえない。
22秒。
もう8秒をきっている。
倒れている姿勢なのに周りがよく見える。
観客席は…。
見えないようだ。倒れている位置とは反対なのだろう。
試合畳のすぐ側にも観客は立っている。
「手ぇあいてんぞ!!こんなとこで止まんなや!!」
修二の頭にその声が聞こえた。
バッ!!
本当に腕が外せた。
いける!!
グッ!
まだか。
外せねぇ。
まだ耳に言葉が残っている。
もう一回だ!!
グッ!
外れろぉ!!
「抑え込み解けたー!!」
うちの部員の声が重なる。
「タイマー!!」
審判の声。
「28秒です!」
タイマー係りの声。
「待て。」
両者が定位置に戻った。
聞き覚えのある声だった。
そうか。
見てたんじゃねぇか。
そりゃ試合のことも知ってるよな。
「技有り1つです。」
審判の声。
今度は追う番だな。
こっからだ。
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