月 ‐1‐
キラキラしてて、楽しい高校生活
そう思ってた。
期待して、毎日楽しく過ごすんだって期待でいっぱいだった。
私はワガママなのかな。
入学当時はドキドキが勘違いで毎日何となく楽しかった。
だけど、拘束だらけの学校。
先生はロボットみたい。
心が固くなってく。
頭が痛い。
毎日毎日、同じ制服、同じ言葉、同じ先生の冷たい目。
半年ぐらいたった頃、たまらなくなって教室を飛び出したの。
とにかく逃げ出したかった。
夢中で走った。
先生には何て言ったんだっけ…。
保健室…だったかな。
授業中の静かな校舎。
嬉しくて、ちょっと淋しい。
もうすぐ学校の門をくぐる。
抜け出すの。
その時…
「どこ行くの?」
男の子の声。
低くて、優しい声。
「どうしたの?
泣いてるの?」
その瞬間、涙が溢れてしまった。
初めて会った男の子の前で、本気で泣いてしまった。
どれくらい時間が経ったんだろう。。
夢中で泣いたから、覚えてない。
「大丈夫??
落ち着いた??」
(夢じゃなかったんだ…)
「どうして?
どうしてここに居てくれたの?」
私は思わず聞いた。
「突然泣きだすんだもん。
それに…すごく悲しそうだったよ…。」
「名前は…
名前は?!」
「俺?!俺は高井翔、しょうちゃんで良いよ!!(笑)」
「しょう…ちゃん…。」
私は恥ずかしかったけど、嬉しかった。
「君は?」
「私は……さつき。
伊藤五月。。」
「さっちゃんじゃん(笑)」
彼の優しい瞳が私を見る。
「そっかそっか。
男子と女子は校舎が別だし、会わないよね。同い年なんだ!」
話はどんどん弾む。
気付くと空が夕焼けになっていた。
‐キーンコーンカーン…‐
「やばい!
私授業抜け出してきたの!!帰らなきゃ皆に会っ…!!」
「おいで!!」
しょうちゃんが私の手をひいた。
二人で走る。
周りが…暖かい世界に見えた。
ねぇ、しょうちゃん。
あの時のあなたの瞳が、声が…手の温もりが、私の全てになったの。
あの時のあなたの笑顔が、私を救ってくれたの。
そう思ってた。
期待して、毎日楽しく過ごすんだって期待でいっぱいだった。
私はワガママなのかな。
入学当時はドキドキが勘違いで毎日何となく楽しかった。
だけど、拘束だらけの学校。
先生はロボットみたい。
心が固くなってく。
頭が痛い。
毎日毎日、同じ制服、同じ言葉、同じ先生の冷たい目。
半年ぐらいたった頃、たまらなくなって教室を飛び出したの。
とにかく逃げ出したかった。
夢中で走った。
先生には何て言ったんだっけ…。
保健室…だったかな。
授業中の静かな校舎。
嬉しくて、ちょっと淋しい。
もうすぐ学校の門をくぐる。
抜け出すの。
その時…
「どこ行くの?」
男の子の声。
低くて、優しい声。
「どうしたの?
泣いてるの?」
その瞬間、涙が溢れてしまった。
初めて会った男の子の前で、本気で泣いてしまった。
どれくらい時間が経ったんだろう。。
夢中で泣いたから、覚えてない。
「大丈夫??
落ち着いた??」
(夢じゃなかったんだ…)
「どうして?
どうしてここに居てくれたの?」
私は思わず聞いた。
「突然泣きだすんだもん。
それに…すごく悲しそうだったよ…。」
「名前は…
名前は?!」
「俺?!俺は高井翔、しょうちゃんで良いよ!!(笑)」
「しょう…ちゃん…。」
私は恥ずかしかったけど、嬉しかった。
「君は?」
「私は……さつき。
伊藤五月。。」
「さっちゃんじゃん(笑)」
彼の優しい瞳が私を見る。
「そっかそっか。
男子と女子は校舎が別だし、会わないよね。同い年なんだ!」
話はどんどん弾む。
気付くと空が夕焼けになっていた。
‐キーンコーンカーン…‐
「やばい!
私授業抜け出してきたの!!帰らなきゃ皆に会っ…!!」
「おいで!!」
しょうちゃんが私の手をひいた。
二人で走る。
周りが…暖かい世界に見えた。
ねぇ、しょうちゃん。
あの時のあなたの瞳が、声が…手の温もりが、私の全てになったの。
あの時のあなたの笑顔が、私を救ってくれたの。
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