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その手を僕の右腕に 1

[463]  影虎ボスオ  2009-11-05投稿
売られた。俺は父親と母親に売
りとばされた。血の繋がった家族
に俺は・・。

クリスマスイブのことだ。その
日は友達とパーティーをして盛り
上がっていた。そして午後11時
ぐらいに俺は帰路についた。その
帰り道の途中にある大きな公園を
横切っている時だった。

「きゃあああああ!!」

女の子の声が夜空に響きわたっ
た。

「なっ、何だ!?」

声の大きさからしてすぐ近くの
ようだ。僕は声のした方向へ走っ
た。すると、女の子が男3人組に
襲われていた。

「放して!!いや!!」

「いいじゃねえか、朝まで俺達と
遊ぼうぜ。」

「カラオケ行こうぜ!!この時間
なら空いて・・・」

一瞬だった。僕はこのままだと
女の子が危ない事を感じ、3人組
の内の1人の顔面に蹴りを入れ、
5メートル離れた池に突き落とし
た。

「大丈夫か!?」

そこから凄いの何の。俺は残り
の2人を気絶させ、女の子に話し
掛けた。

「大丈夫?ケガとかしてない?」
「はい。私は大丈夫ですが、いい
んですか?」

「えっ、何が?」

「血、流れてますよ。」

確かに僕の頭から血が流れてい
た。くらくらする。

「多分大丈夫だよ。家すぐそこだ
から、大丈夫だよ。」

「いえ、でも。」

「とこれで君、家はこの近く?」
女の子は首を横に振ってそのまま
うつむいてしまった。

「よし、僕の家においでよ。ボロ
アパートだけど外で寝るよりか大
分ましだと思うよ。」

そして僕は両親の待って居るは
ずの家に助けた金髪の女の子を家
に招いた。すると、家には誰も居
らず残っていたのはテーブルの上
の一通の手紙の複数の紙だ。僕は
手紙を手に取りその内容を読んで
愕然とした。全く状況が理解出来
ない。それもそうだ。手紙には次
の様に書かれていた。

『牧人へ お父さんとお母さん
はお前を売る事にした。理由はパ
チ・・・まぁ色々あってお金を借
り過ぎてどうも返済出来そうにな
い。つかそれ以前に面倒くさい。
という訳で、腎臓なり何なりと売
って頑張ってくれ。』

そして、何やら怪しい紙が数枚
あった。

「えぇぇぇぇぇぇ!!!?嘘っ?
マジ!?えぇぇぇぇぇぇ!!?売
れってか!?腎臓なり何なり売れ
ってか!?あんのクソ親父!!」
そして、僕らはこんな形で、出
合ってしまった。

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